人間が最も好きなネタは何か知っていますか?
それは「自分のこと」です。
自分の話をしているとき私たちの脳は快感を覚えます。なので自分に関する話題が多くなるのは自然なことです。
とはいえ、相手に全く質問せず、異常なほど自分の話しかしない人もいます。
もしかしたら、今あなたが気になっている男性もこのタイプかもしれません。
彼らは何を考えているのでしょうか?
好きな人にアピールしたいという心理
好きな人ができるとその人にアピールしたくなるものです。
自分のことをもっと知ってほしい、良い印象を持ってほしいと思います。
このような心理状態になった男性は自分のことばかり話してしまいます。
特に恋愛経験の少ない男性は会話の最中に緊張して、女性の表情まで読み取る余裕がありません。
そのため、女性が「よく喋るなぁ…」と困惑の表情を浮かべても気づかないのです。
また、コミュニケーションが苦手な人ほど沈黙を恐れます。
なので少しでも間が空くと「何か話さなければ」と焦ります。しかしネタが浮かばないので自分の話になってしまうのです。
好きな人のことを知りたいと思って質問するのでは?と思うかもしれませんが、変なことを質問して嫌われることを恐れているという可能性もあります。
自分の話しかしない厄介なタイプ
好意によるアピールや緊張によって自分の話ばかりしてしまっているなら、それほど心配する必要はありません。
慣れればまともなコミュニケーションができるでしょう。
しかし、自分の話しかしない人の中には厄介なタイプもいます。
それがナルシストです。
ナルシストは賞賛を求めて自分の話しかしない
ナルシストは自分のことが大好きですが、それだけではありません。
周囲からの注目や、賞賛を求めます。それによって「自分は価値のある人間なのだ」と確信しようとします。
そのためには手段を選ばず、あらゆることをします。自分の話しかしないのもその表れです。
彼らは質問したとしても、それは自分が喋りたいネタへ誘導するためであることが多いです。
皮肉な悪循環
ナルシストは自分から褒められることを求めて自分の話ばかりしますが、聞き手は鬱陶しく感じるだけです。
そのため、好意的な感覚や賞賛を感じ取ることができません。
賞賛を感じ取れないナルシストはさらに自分の話をし続けるという悪循環に陥るのです。
心理学でナルシストはダークトライアド(邪悪な性格特性)の一つとされており、直すことは難しいです。
心のバランスが崩れているケース
自己に焦点を向けすぎた状態(内向きな心理状態)になっているために、自分の話ばかりで質問しなくなっている人もいます。
心のバランスが崩れているケースもあります。
自己に焦点を向けすぎている人の話し方
自分に焦点を向けすぎている人は会話の方向も自分に向けようとします。
ミズーリ大学のレベッカ・シュワルツ・メッテ博士たちが、実験参加者の会話シーンを録画して分析したデータがあります。
それによると、相手が話し始めた時、その話題を奪い取るように自分の話を始めることが多い人ほど自己に焦点を当てている傾向が強いことが分かりました。
別の研究ですが、内向きになると自分を示す「I(私)」という単語を使う頻度が増えるとも言われています。
「ちょっと自分の話が多い人だな」くらいなら問題ナシ
ちょっと自分の話が多い人だなと感じるくらいなら、その男性はあなたにアピールしたいだけの可能性が高いです。
しかし、会話中に質問することもなく、ずっと自分の話に終始しているなら、心に何か抱えているのかもしれません。
参考文献:Rebecca A. Schwartz-Mette and Amanda J. Rose. (2010).Conversational Self-Focus in Adolescent Friendships: Observational Assessment of an Interpersonal Process and Relations with Internalizing Symptoms and Friendship Quality.