職場でも学校でも何かにつけていじってくる男性というのはいるものです。
他の女性とは普通に接しているのに自分だけをいじってくるとどういうつもりなのかと気になるかもしれません。
その男性のことが好きならなおさらでしょう。脈ありなのか脈なしなのか知りたいと思うものです。
それを判断するためには、内容を精査する必要があります。
基本的には脈ありと考えられますが、危険なパターンもあるのです。
冗談やいじりは異性としてのアピールのため
男性が女性に冗談を言って笑わせようとしたり、いじったりするのは異性としてのアピールであることが多いです。
咄嗟にユーモアのあることが言えると創造性や知性が高いと判断されます。温厚さのアピールにもなります。
実際に女性は面白い冗談の言える男性を魅力的と評価するという実験結果もあります。
また相手を笑わせようとするのは敵意のないことを伝えるだけではなく親密になりたいという意思表示にもなります。
こういった効果があることを本能的に分かっているので男性は好きな女性に面白いことを言ったり、いじったりするのです。
つまりあなたのことしかいじってこないのであれば異性としての求愛行動の可能性が高いといえます。
恋愛と冗談の関係についての調査
あなたの好きな男性がアピールのためにいじってきているからと安心してはいけません。
一口に冗談やいじりといっても、内容によって隠されている意思が異なるのです。
もし、男性があなたのことを下に見るようないじり方をしてくる場合は単にヤリたいだけの可能性があります。
恋愛の場面でどんな冗談を言うのか?
ロヨラ大学メリーランドのテレサ・ディドナート博士らが冗談と恋愛の関係についての実験を行いました。
この実験には284人の男女が参加し恋愛の場面によって使う冗談が変化するかを確かめました。
恋愛の場面とは短期的な交際を望むか長期的な交際を望むかということです。
分かりやすくいえばヤリたいだけなのかきちんとお付き合いしたいのかということです。
ちゃんと付き合いたい相手には否定的な冗談を言わない
この実験によるとどんな付き合いを望むかに関わらず男女ともに異性と親密になりたいと思ったら冗談を言って打ち解けようとする傾向のあることが分かりました。
ただし長期的な交際、つまりきちんとしたお付き合いをしたいと考えている場合には否定的な冗談を言うのは避けるようにすることも分かりました。
否定的な冗談というのは相手を落とすようなものです。容姿や性格、行動などについてイジることなどがこれに当てはまります。
真剣に付き合いたいと思ったら少しでもマイナスになるようなことを言わないようにという意識が働くのでこのような結果になるのです。
ヤリたいだけのときは否定的な冗談も言う
反対に短期的な交際、つまりヤリたいだけの場合には肯定的な冗談も否定的な冗談もどちらも言います。
「ヤレればいいや」という投げやりな本音があると相手の心の機微までは配慮せずイジるということです。
つまり誰も傷つけずにとにかくあなたを笑わせようという気持ちでいじってきているなら本気の可能性が高いですが、馬鹿にするようないじり方をしてくる場合にはヤリたいだけの可能性が高いということです。
ヤリたいだけとは限らないけれど
もちろん否定的な冗談を言ってきたり、馬鹿にするようにいじってきたからといって必ずしもヤリたいだけとは限りません。
あなたと本当に仲が良いのでそのような態度を取っている可能性もありますし、精神的に幼い男性の場合には何歳になっても否定的ないじり方でしかコミュニケーションを取れない人もいます。
今回紹介した実験も出会ったばかりで仲良くなりたい場合にどうするか?ということを調べたものですから長年の付き合いでも同様に当てはまるわけではありません。
とはいえ女性側が傷ついているかもしれないという配慮が全く感じられないようなら大切には思われていないと考えたほうが良いです。
もしくはその男性が絶望的に共感力が低いかです。
参考文献:Theresa E. DiDonato and Brittany K. Jakubiak. (2016). Strategically Funny: Romantic Motives Affect Humor Style in Relationship Initiation.