好きな人から「自分と似てる」と言われたら、どのような意図があるのか気になってしまうでしょう。
基本的には良い兆候であることが多いです。好意をアピールしている可能性もあります。
しかし、中には心配してしまう人もいると思います。
似た者同士よりも正反対同士のほうが惹かれ合うから脈ナシなのでは?と。
しかしその可能性は低いです。
正反対の相手を好きになるは嘘
ドラマや映画では正反対のキャラ同士が結ばれることも多いです。
今まで出会ったことのない相手に最初は戸惑いつつも、その新鮮さや情熱に段々と惹かれていく…というストーリーは王道です。
しかし「初デートで映画!?見ちゃダメなジャンルを教えます」でも書きましたが恋愛映画は現実とはかなり矛盾しています。
コロラド大学のターニャ・B・ホルウィッツらが異性関係についての約200本の研究論文を分析したところ、正反対の相手に惹かれるという根拠は存在しないことが分かっています。
それどころか、僅かではありますが似た人に惹かれる傾向がありました。
似ているから恋愛対象になりにくいということはないのです。
※ただし正反対でなく苦手なことを補い合える相補性のある相手に惹かれることはあります。
恋愛では似ている人を好きになる
さきほどの研究では似ている人に惹かれる傾向は僅かという結果になっていますが、恋愛において似ていることは非常に重要です。
例えばあなたが「ディズニーランドが好き」と言ったとき、相手が「自分も好き」と言ったらあなたの気分は良くなると思います。
意見が同じということは「あなたは正しい」と言われたのと同じことだからです。つまり似ているということは常に肯定されているということなのです。
だから一緒にいると居心地がよく好感を持ちやすいのです。
また自分と似ている人は予想外のことをする可能性も低いので、脳が疲れません。脳は省エネしたがりますので疲れない相手は良い人と判断しやすくなります。
スピードデート(お見合いパーティー)の実験でも類似性のある人同士が結ばれやすいことが分かっています。
「自分と似てる」と言う異性の心理
そもそも、相手はなぜ「自分と似てる」と言ったのでしょうか?
何か特定の趣味や食べ物についての話題で言ったのであれば深い意味はないでしょう。
それでも先程説明した通り肯定されたような心地よさを感じている可能性はあるでしょうから良い兆候ではあります。
一回きりではなく頻繁に「似ている」と言ってくるようなら、あなたと共同体でありたいという願望や、似ているから付き合ったらうまくいくというアピールの可能性があります。
「男性の一目惚れサイン!科学的根拠のある3つの態度」でも説明しましたが、好意を持つと自分から似せにいくのです。そしてそれをアピールするのです。
他の人達とではなく、自分とあなたが似ていると伝えることで、集団から2人を切り離し特別な関係であると思わせたいのです。
「似ている」と言ってきた相手に好意を持っているなら、あなたからも同じように「似てるね」と言ってみると、新たな反応がるかもしれません。
恋愛において何が似ていれば発展しやすいかは「気が合う異性には恋愛感情が芽生えるが、何が合ってれば良いのか?」を参考にしてください。
参考文献:Tanya B. Horwitz, Jared V. Balbona, et al. (2023). Evidence of correlations between human partners based on systematic reviews and meta-analyses of 22 traits and UK Biobank analysis of 133 traits.