初デートで映画!?見ちゃダメなジャンルを教えます

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初デートで映画に行くこともあると思います。

初めて2人きりで会える機会なので会話してお互いを知ることが理想ですが、人見知りの人にとってはむしろ喋らずに済む映画が最適かもしれません。

共通の話題ができるのでその後の会話もしやすくなるでしょう。

このようなメリットもありますから、初デートで映画に行くのはダメなことではありません。そこから付き合うカップルもいます。

しかし映画のジャンルによってはダメなものもあります。

何かと言ったら恋愛映画です。特にロマンチックコメディー(ラブコメ)と呼ばれるものはオススメしません。

恋愛映画は初デートをダメにする

初デートの第1目的は仲良くなって相手に「この相手とはうまくいかもしれない」と思ってもらうことです。

そして次のデートに繋げてお互いのことをさらに深く知ってやがては付き合うことを目指します。

晴れて恋人同士となった後は絆を深め、いつまでも親密な関係を続けることが理想です。

しかし恋愛映画はこの全てをダメにするのです。

ぽっちゃり女子が好きという男性の特徴」の記事で説明ましたが映画などの文化価値観が恋愛に良くも悪くも影響することがあります。

初デートの目的は何か?

初デートで恋愛映画を見るリスクの一つは「恋愛は運命的なもの」という意識を強めてしまうことです。

1回目のデートは「悪くはないかな?もっと相手を知りたいかな…」と思うくらいでも構わないものです。

情熱的に盛り上がらなくても次への可能性を残せば良いのです。

しかし、運命を意識てしまうと少しでも違うと思ったら「次回のデートは無し」とスパッと切ってしまいがちになるのです。

ヘリオット・ワット大学の研究者らが映画が信念に与える影響を調べました。

100人に恋愛映画の『セレンティビティ』を見せ、別の100人にはデイヴィッド・リンチ(カルトの帝王と呼ばれる映画監督)のドラマを見せました。

すると『セレンティビティ』を見せられた人は運命や宿命の信念を強めることが分かったのです。

初デートで恋愛映画を見て相手が運命の信念を強めたら、あなたのちょっとしたマイナス面を見ただけで「もう無理だ」となってしまうかもしれないということです。

映画の矛盾が恋愛関係における錯覚を生み出す

さらに研究者たちは1995年から2005年までの興行収入の多かった40本の恋愛映画を分析しました。

この中には『プリティ・ブライド』や『ベスト・フレンズ・ウェディング』などが含まれていました。

これらの映画の登場人物がどんな行動をして、どんなことを言っているのか調べたのです。

すると現実世界では矛盾といえるような内容が多いことが分かりました。

例えば、恋人同士が二人の関係を雑に扱ったり、口論したり、嘘をついたり、ときには浮気をしたりします。

しかしそれから数日もしないうちに、相手に対する深い愛情を示したり、心から寄り添ったりしているのです。

これは現実世界の恋愛ではあり得ないことです。傷つけてきた相手が落ち込んだからといって、自分事のように親身になることはないのです。

つまり恋愛映画は対立や浮気などの否定的で望ましくない行動の影響を過小評価しているのです。

さらには恋愛のプロセスを簡単に描き過ぎてもいます。

カップルの愛情は時間をかけて育まれるものです。しかし恋愛映画は出会った初期から深い愛情と感情的なサポートをしています。

このような映画の影響を受けると、簡単に関係が構築されるものと錯覚しやすく、パートナーにきちんと向き合わないため、現実の恋愛において親密な関係が結びにくくなるのです。

若い人ほど初デートで映画は危険

映画は暗い空間で大きなスクリーンを見て、立体的なサウンドを聞きます。

こういった状況で見た内容から無意識に強烈なメッセージを受け取ることがあります。

特に成長段階で価値観の定まっていない10代20代の人は影響されやすいといえます。

恋愛映画で描かれる内容を文化的な基準とみなし、非現実的な関係の信念や期待を形成してしまうのです。

そして自分の恋愛もこうでなければならないと無意識に考えるのです。

しかし現実ではそうはいきませんから、恋愛がうまくいかなくなるのです。

重厚でストーリー展開の遅い映画もダメ

初デートでラブコメディを見るのがダメなら重厚でストーリー展開の遅い映画であれば良いのかといったらそんなこともありません。

なぜならこういった映画は面白くないことが多いからです。

映画がつまらないせいでデートそのものまでつまらなかったという印象を持たれてしまいます。

すると2回目のデートをしてもらえる確率は下がってしまいます。

初デートで映画を見る時のジャンルは恋愛以外をおすすめします。その方が狙っている感じがしなくて気楽でもあります。

参考文献:Kimberly R. Johnson & Bjarne M. Holmes. (2009). Contradictory Messages: A Content Analysis of Hollywood-Produced Romantic Comedy Feature Films.

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