男女に共通してモテる姿勢というものがあります。
この姿勢を取るだけで初対面の時にデートに誘いたいと思われる確率がアップします。
どんな姿勢かというと体を開いた姿勢です。
空間を広く使い体を大きく見せるのです。
人間にとっての求愛のディスプレイ
意識しているかどうかに関わらず私たちは言葉以外の情報も相手の判断基準としています。
髪型やメイク着ているものでその人の性格や地位を予測しているのです。むしろ耳よりも目から入る情報のほうを優先しているくらいです。
そして動作からも判断材料を得ています。
動物が自分の体を大きく見せて優位性を示したり求愛する行為(ディスプレイ)と同じです。孔雀は羽を広げたりするアレです。
人間にとっては開いた姿勢がディスプレイと同じ効果を発揮するのです。
そしてこれは男性だけではなく女性が行っても効果があります。
開いた姿勢のほうが魅力的と評価される
ボディランゲージの専門家であるターニャ・ヴァチャルクルセムスクらが、男女のスピードデートの映像を分析した研究があります。
初めて出会った男女が4分間ずつ何人もの相手と会話をして、それぞれの評価を下すというものです。集団お見合いのようなものです。
ここから分かったことは、体を開いた姿勢で会話をしていた人ほど魅力的と評価され、デートしたいと言われる確率が高いということです。
腕などを閉じた状態よりも開いた状態で相手の話を聞くほうが異性として高く評価されたのです。
なぜ開いた姿勢がモテるのか?
なぜ開いた姿勢はモテるのでしょうか?
それは支配性とオープンさを伝えることができるからです。
空間を大きく使っていると支配的であり縄張りが広く見えます。つまり資源にアクセスする能力が高いことを意味します。
また腕を開いた姿勢はオープンに見え、資源を共有する意志の表れと判断されます。
つまり開いた姿勢は資源を多く持ち、それを分け与える意思があると本能的に訴えかけるのでモテるということです。
人間の脳は言葉より態度を判断基準として優先する
誰かと会話をするときを思い出しても開いた姿勢のほうが好意的に見えることが分かるのではないでしょうか?
腕を組んだり、首をすくめた姿勢をされると拒絶されているような気持になります。
すると自己を開示する気持ちも起こりませんから、親密さも高まらないのです。
人間の脳は言葉と態度が矛盾している場合には態度のほうを判断基準として優先します。
腕を組んだ姿勢で「怒ってないよ」と言われたら、怒っていると判断するということです。
体が開いていれば心まで開いていると判断されやすくなります。
ぜひあなたもモテる姿勢を取り入れてみてください。
参考文献:Vacharkulksemsuk T, Reit E, Khambatta P, Eastwick PW, Finkel EJ, Carney DR. (2016). Dominant, open nonverbal displays are attractive at zero-acquaintance.