男性はぽっちゃり女子が好きといわれることがあります。
しかし女性の考えるぽっちゃりと男性の考えるぽっちゃりはだいぶ違います。
男性は丸みを帯びた体型を見ると標準的な体型でもぽっちゃりと言ってしまうのです。
「シンデレラ体重は男ウケしないと判明」の記事でも紹介しましたが、男性の理想は158㎝の女性で57.4kgです。
これくらいでもぽっちゃりと言う男性はいますが、女性でこの体型をぽっちゃりという人は少ないでしょう。
つまり、本当のぽっちゃり女子が好きな男性はけっこう少ないということです。
しかし、特定の条件下ではぽっちゃり女子を好きになることがあります。
不安やストレスを感じた男性は脂肪のついた体に安心感を求める
異性に対する好みは安定しています。
細い女性が好きという男性が急に太い女性を好きになるということは滅多にありません。
しかし、環境の変化によって体型の好みが微妙に変わることがあります。
例えば年収の低い男性ほど巨乳が好きという調査結果があります。
これはお金がないことで生活の不安が芽生えたため、豊かさのシンボルである大きな胸に惹かれるようになったことが原因と考えられます。
不安やストレスを感じた男性は脂肪のついた体に安心感を求めるのです。
男性にストレスをかけたら女性の好みは変わるのか
ウエストミンスター大学のビレン・スワミ博士らが面白い実験を行っています。
男性にストレスをかけたら女性の好みは変わるのかということを調べたのです。
この実験には18歳から41歳までの男性が81人参加しました。(平均年齢21歳)
ストレスを与えた状態で女性の写真を見せる
まず初めに参加者を2つのグループに分けました。
一方のグループは就職活動の模擬面接を受けさせられ自分の魅力をアピールするよう言われました。
このときの面接官は非言語行動(ボディランゲージ)から心理を読むテクニックを持つ人達であると伝えられました。(実際は違うが参加者はそう思わされた)
これによって体内のストレスホルモンが増加します。
もう一方のグループは特に何もしませんでした。
その後に複数の女性の写真を見せられその魅力を評価しました。写真には細身の女性もいれば、太めの女性もいました。
ストレスグループは太めの女性を高く評価
参加者の評価を分析したところ、ストレスを与えられたグループの男性ほど、太めの女性を高く評価していることが分かりました。
つまりストレスのある環境にいる男性ほどぽっちゃり女子を好きになりやすいということです。
それだけではなく、幅広いタイプを高評価していました。つまりストライクゾーンが広いということです。
なぜストレス環境にいる男性はぽっちゃり女子を好きになるのか?
なぜこのような結果となったのでしょうか?
それはストレスを受けたことで「生き延びられない」という本能的な危機を感じたからです。
このような危機を感じたとき、脂肪を蓄えたぽっちゃりとした女性を見ると、「食べ物を持っている女性だ、自分にも分けてもらえる」と判断して安心するのです。
だから魅力的に感じたということです。
またストレスにより死ぬリスクが高まると「最後に子孫を残さねば」という欲求が芽生えます。
するととにかく誰でも良いのでセックスしようと考えるため、ストライクゾーンも広くなるということです。
あなたが本物のぽっちゃり女子なら
あなたが本当のぽっちゃり女子でダイエットはする気になれないというなら、ストレスの溜まってそうな男性を狙うと良いかもしれません。
ちなみにアメリカの調査でストレスの多い職業としてよく挙げられるのは、警察官、消防士、軍隊関係者、パイロット、医療従事者です。
そして日本労働組合総連合会の調査では、日本国内でストレスが多い業界として金融、保険、建設、運輸などが挙げられています。
とはいえ人によるとしか言えないのですけれどね…。
参考文献:Swami V, Tovee MJ (2012) The Impact of Psychological Stress on Men’s Judgements of Female Body Size.