彼氏を大切にできない人が無意識に持っているマインド

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彼氏のことは好きなのに大切にできないという女性がいます。

彼氏が困ったり落ち込んでいるときに、話を聞いたり優しい言葉を掛けることができなかったりします。

フォローしてあげるべきと分かっていても放置してしまうのです。

このように彼氏を大切にできない人は、無意識に持ってはいけないマインドを持っているのです。

どのようなマインドかというと「意志の力は有限である」というものです。

「今日はたくさん頭を使ったから、もう難しいことは出来ない」

あなたが集中して取り組んだ仕事や勉強が終わったときのことを思い出してみてください。

「今日はたくさん頭を使ったから、もう難しいことは出来ない」と思いますか?

もしそうなら、あなたは「意志の力は有限」という信念を持っていることになります。

つまり、難しいことを考えたり、人に気をつかうと、意志の力が消耗し、休まなければ回復しないと思っているのです。

意志の力が有限か無限かは科学的にハッキリとしていません。

難しいタスクの後に判断力を要するテストをしたらスコアが下がったという実験結果もありますが、それを否定する実験結果もあります。

ずっと同じ姿勢で机に座っていたせいで肉体が疲れてしまい集中力が低下したことで、それを意志の消耗と勘違いしている可能性もあります。

意志の力は有限と考える人が持つ2つの可能性

意志の力を有限と思うか、無限と思うかは人によって異なります。

そして、それが彼氏を大切にするかどうかにも関係します。

意志の力が有限と思っている人は、仕事などで疲れて帰ってきたとき、彼氏の様子がいつもと違っていても、話を聞いてフォローしようという気が起こりにくくなります。

しかし、一方で彼氏の意志の力も有限なのだから、それを理解してお互いに支え合わなければと考えることもあるので、意志の力は無限と考えている人よりも、フォローしようという気持ちが強くなる可能性も考えられます。

果たして、どちらの気持ちがより強く起こるのでしょうか?

364人の男女の調査

それを調べたのがトロント大学のゾーイ・フランシス教授らの研究チームです。

この調査ではパートナーと同棲している364人の男女(平均年齢35歳)が対象となりました。平均交際期間は9.5年です。

参加者には「激しい精神的な活動のあと、私のエネルギーは消耗し、休息を取って再びエネルギーを補充する必要がある」という文言にどれくらい同意するかなどを聞き、意志の力を有限と捉えているか、無限と捉えているかを確認しました。

意志の力が有限と思うとパートナーをサポートしない

その結果、まず分かったことは意志の力は有限と考えている人の方が多いことです。

半数以上の人が精神的な活動を続けると体力だけではなく、意志も消耗すると考えているということです。

また神経症傾向の強い性格の人ほどこのような考えを持ちやすいことも分かりました。

そして、意志の力が有限と思っている人は、パートナーをサポートしようとする気持ちが少ないことも分かりました。

仕事で疲れているときまで、相手のことを構っていたら、自分までダメになる等の考えになりがちということです。

彼氏を大切にする方法

最近の研究では意志の力は消耗しないという結果のほうが優勢な気がします。

肉体の疲労やストレスによって、意志の力が消耗していると勘違いし、これ以上は心(脳)を疲れさせないようにしたいと思っている可能性が高いのです。

そのせいで、彼氏が辛いときでもサポートする意欲がわかないのです。

意志の力は限られたものと信じていること自体が、不満や自己効力感の低下につながるとも言われています。

彼氏を大切にしたいなら「意志の力は有限」という考えを、「意志の力は無限」という考えに変えることです。

サポートの提供は2人の関係満足度や親密度を高めるための重要な要素です。

恋愛初期の興奮が失われた後も一緒にいようと思えるのはこういったサポートを感じられるからです。

意志の力は減るものではないというマインドを持ちましょう。

これは恋愛だけではなく、仕事や勉強にも活かせる信念です。

参考文献:Francis, Z., Sieber, V., & Job, V. (2020). You seem tired, but so am I: Willpower theories and intention to provide support in romantic relationships.