女性が悩みを打ち明けているときというのはアドバイスよりも共感を求めていることが多いです。
自分の心にあるマイナス感情を吐き出すことでカタルシス効果を得ることが出来ます。
しかし男性に悩みを相談すると話を聞いて欲しいだけだったのに具体的なアドバイスをしようとすることが多いです。
自分が話したいと思っているときに男性のアドバイスを長々と聞かされるとスッキリするどころか余計にストレスが溜まることがあります。
なぜこのようなことが起こるのかというと男性の多くは悩みを打ち明けられたら解決策を提示しなければならないと思っているからです。
また聞いてもいないのにアドバイスをしたがる男性というのもいます。
これは承認欲求が強いタイプかお節介をやくことで自己肯定感を高めようとしているタイプと考えられます。
このタイプは好きな女性でなくとも自分のアピールになると思えれば誰に対してもアドバイスをしようとします。
男性は相談されたとき解決策を提示しなければと思う
女性から悩みやトラブルを打ち明けられたときにアドバイスを求められているのだと考える男性は多いです。
「アドバイスが欲しいんだけど」ではなく「ちょっと話を聞いて欲しいんだけど」と言われたとしても何か意見を述べなければと思ってしまうのです。
親和欲求が強い女性の場合何か問題が起こっても波風を立てるくらいなら自分が我慢をしようと思うことがあります。仲の良い友達に話してスッキリすればいいやと思うこともあるかもしれません。
しかし男性の場合は自分が損をするかもしれない問題が起こったら敵対してでも解決しようとする人が少なくありません。なので女性から悩みを聞かされると何か具体的なアドバイスをしようと思うのです。
男性脳、女性脳という考え方はあまり好きではありませんがこのような考え方の相違は大昔の生活スタイルの影響を受けているのではないかと思います。
今でこそ男女平等が言われるようになり男は外で獲物をとってきて女は家のことをやるという価値観は廃れています。
しかし人間の歴史で見ると女性は狩りにも出ましたが、家に残り昼間は近所の人たちと協力しながら何かを行う時間も多いという時代の方が長かったのです。
そこで女性同士で様々な情報交換をしていました。いわゆる井戸端会議です。こういった場では悩みに対する解決策よりもその場での共感が求められます。そのほうがそのコミュニティが上手く回るからです。
男性の場合は狩に出て獲物を逃したときに「仕方ないよ」と皆で慰め合っていたら食べ物がなくなって餓死してしまいます。
そこで次はどうすれば獲物を捕らえることが出来るのか具体的な解決策を話し合う必要があります。
こういった過去の生活スタイルが共感を求める女性と解決策を求める男性を生み出したのかもしれません。
悩みを打ち明けられた場合にアドバイスする男性は悪気はなく本当にその女性の役に立つと思っていることが多いのです。
聞いてもないのにアドバイスをする男性
上記のように女性の側から悩みを話した場合にアドバイスをする男性というのは親切で言っていることがほとんどです。
しかし何も聞いていないのにいきなりアドバイスをしてくる男性というのは承認欲求が強いと言えます。
自分の実力に自信はないけれど立場を求める男性というのは自分よりも下の立ち場の人間を作ることによって相対的に自分の地位を高めようとします。
アドバイスというのはする側のほうが上に立ったような気分になれますからこのような欲求を満たすのには適した行動です。
アドバイスをしているようで実は単なる自己アピールの場合もあります。
また相手をコントロールしようとするときにアドバイスという形にして命令をすることもあります。
「~したほうが良いよ」とか「みんなそうしてるよ」という男性はこのタイプが多いです。
相手の役に立とうというよりは自分の都合の良いように物事を進めようとしているのです。
メサイアコンプレックスに陥っている男性もいます。
メサイアコンプレックスというのは簡単に説明すると不幸な立場の人間がより不幸な人を助けることによって自分は幸せなんだと思おうとすることです。
他人にアドバイスやお節介をやくことによって感謝されることを求めているのです。
このタイプの男性はアドバイスをしてそれに従わなかったり感謝されないと怒り出すこともあります。極端に低くなっている自己肯定感が原因と言えます。
男性は教えたがりの人が多いのでアドバイスをされただけで変な人と思う必要はありません。
しかし執拗にアドバイスをしてくるようなら裏にどんな意図が隠されているのか確認したほうが良いです。