寝る前にLINEなどで恋人と通話をしてそのまま寝落ちする人が増えているそうです。
終話ボタンを押さないので眠った状態になっても通話状態ということです。
大好きな人と睡眠中もつながっていたいという気持ちがあるのかもしれませんが寝落ち通話はオススメしません。
恋愛関係に悪影響を及ぼすだけではなく、睡眠の質が落ちて体にも悪いことだらけです。
恋愛関係の満足度と睡眠の質の研究
コロンビアのロサリオ大学の研究を紹介します。
443人の大学生を対象に睡眠の質と恋愛関係の満足度を調査したものです。
睡眠の質とはどれくらい寝たか?夜中に目を覚ますことはないか?寝つきは良いか?ということです。
これらの項目と恋人に対する評価をしてもらいました。
睡眠の質が高いと恋人への満足度と好意のレベルが高くなる
調査の結果、睡眠の質が高い人ほど恋人との関係への満足度が高いということが分かりました。
それだけではなく相手に対する好意のレベルも高いことが分かりました。
逆に考えると睡眠の質が低い人は関係への満足度と恋人に対する好意が低いということです。
睡眠の質と恋愛の関係
なぜ睡眠の質と恋愛に関係があるのでしょうか?
それはおそらく睡眠の質が下がると体のバランスが崩れてしまうからです。
睡眠の質が下がると自律神経が乱れ体調不良やイライラが生じます。
心身のバランスが悪くなると恋人に対する不満もたまりやすく好意も下がるということです。
睡眠不足の恋人に嫌われる可能性
寝落ち通話のリスクは自分の心身のバランスが崩れるだけではありません。
たとえばあなたの恋人が寝不足で体調不良を感じたとします。
そのとき「ずっと電話をつないでいたからだ」と考えると本能的に「恋人のせいだ」と感じてしまうこともあります。
そしていつの間にかあなたと体調不良のイメージが重なり、それが不快感へとつながり嫌われる可能性もあります。
仮にあなたが付き合っていない相手と寝落ち通話をしていた場合、せっかくの脈アリが脈ナシになる可能性もあります。
仕事や勉強にも悪影響
寝る前のウトウトしている時間は潜在意識に情報を刷り込みやすいといわれています。
そのときにラブラブな会話をしていれば恋人の脳に自分の良いイメージを深く刻むことができます。
しかし寝落ち通話のデメリットはそれを上回ってしまう可能性があります。
なので彼氏や彼女と別れたくないのであれば寝落ち通話はしないほうが良いかもしれません。
睡眠の質が低下し自律神経が乱れると恋愛だけではなく仕事や勉強にも悪影響を与えます。
体内時計のリズムを整えるのも睡眠の大事な役割です。
あなたの恋人は本当は嫌がっているかもしれない
そもそも寝落ち通話は付き合い始めの盛り上がっているときはお互いに楽しくやっているかもしれません。
しかし数ヶ月もするとどちらか一方は本当は嫌だけど恋人が望んでいるから仕方なくやっているという状態になっているかもしれません。
お互いがやめたいと思っている可能性さえあります。
寝る前にスマホに触れると脳に悪影響が!
恋愛に関係なく寝る前にスマホを触るということ自体が脳に悪影響を与えます。
マウスを使った実験ではブルーライトがうつ病につながる可能性も示唆されています。
寝る前のスマホは悪いことだらけですから注意しましょう。
ちなみにですが、仮にあなたが恋人と別れたいというのであれば寝落ち通話はおすすめです。
寝る前にひたすら愚痴を言ってあげればあなたの悪いイメージが恋人の潜在意識に強く刷り込まれますから、相手から別れを切り出してくれるかもしれません。
(※睡眠の質が恋愛に影響を与えるということは他の研究でも分かっています。最近出たサンディエゴ大学の研究でも今回紹介したのと同様の結果が出ています)
参考文献:Claudia Talero-Gutierrez. (2017). Sleep quality perception and romantic relationships in university students: Cross-sectional study.