「キャバ嬢みたいと言われてショック~」と言っている女性に「全然そんな風に見えないから安心して」と言ったらどのような反応をするでしょうか?
安心する人よりもムスッとしてしまう人の方が多いです。
この場合は「あなたが美人で色っぽくて華やかな雰囲気だからだよ」と答えるのが正解なのです。
今度はキャバ嬢を執拗に叩く女性に「でもあなたがキャバ嬢のようなドレスを着て働いたらあっという間にナンバー1になると思う」と言ったらどうでしょうか?
怒り出す人よりも満更でもないという反応をする人の方が多いです。
「キャバ嬢っぽいと言われてショック」という人とキャバ嬢を執拗に叩く人に共通してあるのは羨ましいという感情です。
キャバ嬢っぽいと言われて本当にショックを受けている人はそれを誰かには言いませんし、キャバ嬢の存在を自分よりも遥かに下だと思っている人は叩きません。
誰でも自分の魅力で異性を惹き付けたいという願望は持っているものです。これは動物として当然の感情でしょう。
黙ってそこにいるだけで男性がドキドキしてしまうくらいの魅力を持っていたら嬉しいと思うはずです。
キャバクラで働いている女性というのはお金を取れるくらいにその魅力を持っているということになります。
本人の魅力ではなかったとしても少なくともキャバクラという場所にいる状態ではその魅力を持っているということになります。
そして世間の人が何となくキャバ嬢に対して持っている前提も同じようなものです。
キャバ嬢を叩く人が持つ潜在的なコンプレックスとは「私は願望レベルなのにキャバ嬢は商売にできるレベルでモテる魅力を持っているのは許せない」というものです。
自分では気が付いていないかもしれませんが勝手に以下のようなイメージを持ってしまっているのです。
また女性は多かれ少なかれお姫様願望を持っています。
「ドレスを着たい」「華やかな衣装を身に纏いたい」という願望は何歳になっても持っているものです。
(そして多くの女性がその願望を実現できる唯一の機会が結婚式です)
しかし普段はドレスなどを着る機会はありません。ファッション誌がよく言う「ちょっとしたパーティー」でドレスを着るほどのレベルの女なのだろうか?という不安というか引け目もあるのかもしれません。
年齢が上がるほどにこのような感情は強くなるでしょう。
そんな感情を持っている女性から見たら毎日のように煌びやかなドレスを当然のように着ているキャバ嬢はイラつく存在となってしまうでしょう。
同じ水商売でも体を売る業界の女性よりもキャバ嬢のほうが叩かれやすいというのはこのあたりの心理が関係しているように見えます。
キャバ嬢はドレスを着ているし体を売る必要もありません。(色恋営業や枕営業で太客を掴んでも長続きしません)
コンプレックスを抱えている女性からするとキャバ嬢が「私は体なんか売らなくたって男がお金を払って会いに来るのよ!だって私は魅力的だしドレスも着てるから!」と言っているように見えてしまうのかもしれません。
「キャバ嬢っぽいと言われてショック」と言う人は自分にだって少しくらいはそういう魅力があると思いたいのです。
キャバ嬢を叩く人は自分の中に芽生えた負けているという感情を否定したいのです。
どちらも潜在意識の中には羨ましいという気持ちがあります。
このようなコンプレックスは自分も華やかな格好をすることで解消されるかもしれません。