彼氏や友達にプレゼントを貰ったり、何かしてもらったらお礼を言いますよね。
そのときあなたはどんなお礼の仕方をしていますか?
実はお礼の言い方というのは相手の気持ちが前向きになるかならないかに関係しているのです。
「ありがとう、高かったでしょ?」と言ってはいけない
あなたが彼氏からブランド物のネックレスをプレゼントされたとします。
あなたはなんとお礼を言うでしょうか?
「ありがとう、高かったでしょ?」と言いますか?
そうだとしたらそのお礼の言い方はやめたほうがいいかもしれません。
費用をかけさせたことに対してお礼をしても言われた側はそれほど嬉しくはないのです。
そうではなく、そのプレゼントによっていかに自分に良い影響があるかを伝えるのです。
ずっと欲しかったデザインであることや、それを身につけることで仕事中も彼氏のことを思い出して頑張れるなどということを伝えるのです。
そうすることでプレゼントした側の満足度も高まり、プレゼントして良かったと思えます。
一般的な収入の男性にしたら数万円のネックレスは安いものではありません。大きな出費です。
プレゼントしたときに「高かったでしょ」と言われてしまうとそれをより認識してしまうことにつながります。
トロント大学の研究
お礼の言い方によって何かしてあげた側の気持ちが異なるということはトロント大学の研究からも分かっています。
この研究では111組のカップルがお互いに感謝していることについての会話をしました。
そのときに犠牲について言及するよりも、自分がどんな影響を受けたかについて言及したときに、お礼を言われた側がより前向きな気持ちになることが分かりました。
どれだけの犠牲を払ってくれたかということに感謝をしてもそういった効果は認められないのです。
人に影響を与えたいという欲求を満たせ
自分に良い影響があったことを伝えると効果的なのは相手にお金を使わせたときだけではありません。
何かを手伝ってもらったりしたときなども有効です。
「忙しいのにゴメンね」とか「疲れたでしょ」というよりも、手伝ってもらったことで自分がどれだけ助かったのかを伝えるのです。
人間には「誰かの役に立ちたい」という欲求だけではなく「誰かに影響を与えたい」という欲求もあります。
「知識が豊富ですね」と褒められるよりも「私もあなたのように知識が豊富な人になりたいので読書を始めました」と言われたほうが嬉しいですよね。
これは自分が相手に影響を与えられるくらい価値のある人間だと認識することができるからなのです。
お礼でもお世辞でもそれによって自分がどれだけ良い影響を受けたかを伝えるとより良い関係を築くことができます。