顔と性格の関係は色々といわれております。
美人は周囲から特別扱いることに慣れているので高慢になると言われることもあれば、余裕があるので周囲にも優しくできると言われたりもします。
反対にブスは酷い扱いを受けるので卑屈になって他人にもキツく当たるなどと言われることも…。
実際のところ美人は性格が良いのか悪いのか調べた研究があります。
華南師範大学がアメリカ人と中国人を対象に行った研究なのですが、これによると自分のルックスが魅力的だと思う人ほど、特権意識が強く、他人よりも有利な扱いを受けるのが当然と考える傾向が強いことが分かっています。
また、他者に何かを分け与えようという気持ちも少ないようです。
つまり自分を美人と認識している人は性格が悪いといえそうです。
「性格の悪い美人」と「性格の良いブス」はどっちがモテるのか
美人は性格が悪いとはいえ、恋愛において男性は外見を重視するこも事実です。
では性格の悪い美人と、性格の良いブスではどちらがモテるのでしょうか?
これに関してビショップ・グロースツト大学の研究者が面白い調査をしています。
500人以上の成人を対象に恋愛の選好基準について調べたものです。
この調査では被験者に異性の写真と性格についての説明を提示し、どれだけ魅力的かを評価させました。
この研究の特筆すべき点は性格についての言及でサイコパスや境界性の人格特性を匂わせるような表現を使用している点です。
「ルールを破るのが好き」「スピード運転をする」「ドラッグが好き」といった衝動性を意味するものや「人間関係のドラマが多い」「不安や自己批判が多い」といった不安定な性格を意味する表現がされているということです。
悪い性格どころかヤバい性格に見えるプロフィールになっているのです。
性格が悪くてもヤバくても男は美人が好き
これらのプロフィールに対する評価は男女で異なりました。
女性は性格と経済力を重視していました。
イケメンでなくてもお金持ちで性格がヤバくない男性を選ぶ傾向がありました。
男性は身体的な魅力を重視していました。
ヤバくない性格の不美人よりもヤバい性格の美人を選ぶ傾向があったのです。
多少性格が悪くても美人ならOKという男性がけっこういるということはみなさんも感覚として知っていたと思います。
この研究はさらに突っ込んでかなりヤバい性格でも美人ならOKという男性もけっこういるということを明らかにしてくれました。
やはり男性は性格の良いブスよりも性格の良い美人を選ぶようです。
美は見る人の目に宿る
とはいえもしあなたが美人でなかったとしても心配する必要はありません。
一人の男性をターゲットにする恋愛では必ずしも美人が勝つわけではないのです。
化粧や髪型、ファッションといった外見と、性格、行動、愛嬌といった内面の総合力での勝負なのです。
確かに美人であることは圧倒的なアドバンテージです。
しかし「告白するタイミングは9ヵ月後が最強」でも説明したように、出会ってから時間が経過すればルックスの重要度は下がるのです。
あなたの恋愛がうまくいかないのは美人でないことが原因ではないのです。
「どうせ私はブスだから」という卑屈な性格が原因なのです。
英語の諺に「Beauty is in the eye of the beholder.(美は見る人の目に宿る)」というものがあります。
誰を美人と思うかは人によって異なるということです。蓼(たで)食う虫も好き好きなのです。
あなたは自分をブスと思っているかもしれませんが、好きな人から見たら美人という可能性もあります。
余談ですが、自分って一般的には美人な部類なのかな?と思う人は「自分が美人かどうか判断できる質問」を試してみてください。
<参考文献>
・Fei Teng, Xijing Wang, et al. (2022). Mirror, Mirror on the Wall, I Deserve More Than All: Perceived Attractiveness and Self-Interested Behavior.
・Alyson E Blanchard, Thomas J Dunn, Alex Sumich. (2021). Borderline personality traits in attractive women and wealthy low attractive men are relatively favoured by the opposite sex.