付き合ってはいないけれど好きな人に誕生日プレゼントを渡したいと思う人も多いです。
しかし、あまり高価なモノをプレゼントしてしまうと相手は重いと感じてしまいます。
そこで今回は予算2,000円から3,000円以内のちょっとした誕生日プレゼントとして、何を渡すと好きな人との関係を発展させられるか?ということを心理学の実験に基づいて紹介します。
モノではなく体験をプレゼントする
最初に答えを言ってしまうと好かれる誕生日プレゼントというのはモノではなく体験です。
スポーツ体験やスパ、ちょっとしたコンサートなどです。安いものなら2,000円か3,000円でプレゼントできます。
こういった体験型のプレゼントをすると片思いの相手との絆が強まります。
自分が一緒に体験する必要はなく、好きな人が一人で体験するもので良いのです。
体験をプレゼントされると絆が強くなる
カリフォルニア大学ロサンゼルス校などが行ったプレゼントの実験があります。
知り合い同士に二人一組で実験に参加してもらいました。
そして片方に15ドルの予算が渡されて、もう片方にプレンゼントをするように指示されます。
このとき形に残るモノをプレゼントするように指示されるグループと、体験型のものをプレンゼントするように指示されるグループがあります。
プレゼントされる側はこの指示を知りません。あくまで自分の知り合いが自分の意思で選んでくれたものだと思っています。
そしてプレゼントを受け取ってそのときの感情についてのアンケートに答えます。(体験型のプレゼントを受け取った人は実際に体験までしてもらってからアンケートに答えてもらいます)
その結果、モノをプレゼントされたグループよりも、体験型のプレゼントをされたグループのほうがプレゼントを受け取る前と比べてプレゼントをくれた知り合いとの絆が深まったと感じている人が多いことが分かりました。
体験のほうが感情が動く
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
それはモノのプレゼントを使うときに比べて、体験型のプレゼントを実際に体験するときのほうが感情が動くからです。感動しやすいのです。
「あの人のおかげでこんな素晴らしい体験ができた」と思ってもらいやすいのです。
つまり体験型のプレゼントは貰ったときとそれを体験するときの2回、大きな感動が生じるということです。
会っていないときに思い出してもらう効果
自分と会っていないときに、好きな人に自分を思い出してもらうというのは凄く良いことです。
良い気分になっているときに思い出してもらえると良いイメージがつくからです。
人間は「なんでこんなにこの人のことを思い出しているんだろう?」と思うと恋愛感情が芽生えることもあります。
つまり、好きな人へのちょっとした誕生日プレゼントは体験型が良いということです。
モノをプレゼントしたければ特殊なモノにする
しかし、どうしても自分はマグカップをプレゼントしたいという人もいると思います。
そういう人は特殊なモノをあげてください。例えば温かい飲み物を入れると色が変わるマグカップなどです。
そしてその使い方をちゃんと説明してあげましょう。そうすることでモノのプレゼントが体験型のプレゼントにもなります。
モノに体験をプラスする
実は先に紹介した実験でもう一つ確かめていることがあります。
今度は以下の2パターンでプレゼントをしました。
- 「私のコーヒータイム(my coffee time)」と書かれたマグカップをコーヒーを飲むという体験を強調して渡す。
- 「私のコーヒーマグカップ(my coffee mug)」と書かれたマグカップを特に体験を強調することなく渡す。
この2つのパターンでプレゼントしたところ、体験を強調して渡したときのほうが受け取った人はプレゼントをしてくれた人との絆が深まったと感じることが分かったのです。
モノより思い出
なぜ体験を強調してプレゼントをすると絆が強くなるのでしょうか?
それは実際にコーヒーを飲むときに「体験までプレゼントしてもらえた」と感じさせることができたからです。
ですから好きな人の誕生日にモノをプレゼントするのであれば「それを使うことで素晴らしい体験ができるよ」と説明して渡すと良いということです。モノより思い出です。