酔った勢いで告白した記憶がないのはなぜか?

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酔った勢いで告白するのは理性を司る機能の低下と神経伝達物質の分泌により気持ちが大きくなるからです。

そして告白したことを忘れてしまうのは長期記憶に関連する部位よりも短期記憶に関連する部位のほうがアルコールの影響を受けやすいからです。

酔った勢いで告白した真意は「本当に好き」か「一晩だけ付き合いたい」のどちらかであることが多いです。

酔った勢いで告白する意味

酔っ払うと気持ちが大きくなって次に記憶がしにくくなる

お酒を飲んだときにアルコールは胃と小腸で吸収されて血液によって肝臓に運ばれ分解が始まります。

しかしすぐには分解できないため心臓から全身に送られ脳にもいくのです。そして酔うのです。

気持ちが大きくなって告白する

酔った状態にも段階があります。最初は理性を司る大脳新皮質の活動が低下します。

すると抑制されていた本能や情動を司る大脳辺縁系の活動が活発になります。また気持ちを高揚させるドーパミンや緊張を解すセロトニンも分泌されます。

酔ったときに気持ちが大きくなって大胆になるのはこのような現象が脳内で起っているからです。

そして普段言えないようなことを言ってしまうのです。酔った勢いで告白するというのもそういった行動のひとつです。

告白したことを忘れる

そして告白したことを忘れてしまうのは酔っ払うと短期記憶に関連する前頭前野が影響を受けやすいからです。

長期記憶に関連する側頭連合野は影響を受け難いと言われているため酔っ払っても自宅まで帰ることができるのです。

また海馬が麻痺すると目の前で起こってることが記憶できなくなります。酔うと同じ話を何度も繰り返すのは自分で言ったことを覚えられないからです。泥酔状態といいます。

酔っ払うと海馬内で短期記憶から長期記憶へと伝達を行う物質の働きも悪くなります。

このように酔っ払うと告白したことを忘れてしまう条件が多く揃っているといえます。

酔った勢いで告白した真意

酔った勢いで告白してきた相手が自分の好きな人ならその真意が気になります。

あくまで私の恋愛カウンセリングの経験から言えることですが酔った勢いの告白でも本当に好きである場合が多いです。

抑えていた気持ちが出てしまったか勇気がなかったのでお酒の力を借りたということです。

別の可能性としては一晩だけの関係を求めていたということです。(最近は少しこちらの可能性も増えている気もします)

お酒が入ると性欲が増しますから「好きではないけれど抱けないわけではない」レベルの異性が目の前にいたら「好き」と言ってしまうことはあります。

また明らかに自分のことを嫌っているはずの相手から「好き」と言われて驚いたという人もいると思います。

その場合は好きな部分もあるということです。それが飲んでいるときにふと心に浮かんだのです。

例え酔っていたとしても頭の中に存在しない考えは言葉として出て来ないのです。(反対に考えれば飲み会で言われた苦言には重要なメッセージが含まれていることもあるということです)

どうして告白したのか気になる場合は次の日に「自分の言ったこと覚えてる?」と聞いてみると答えが分かるはずです。

余談ですが「お酒は少しなら健康に良い」と言われることもありますが、オックスフォード大学による研究では少量でも継続的に飲酒している人は海馬が萎縮するという結果が出ています。お酒には気をつけましょう。

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