可愛い子を前にすると態度が変わってしまうのが男性の性(さが)です。
優しくなりますし、お願いを聞いてしまいやすくなります。
さらにはリスクを冒すようにもなります。
可愛い子には優しくなる
アムステルダム大学のマーク・ヴァン・ヴグらの実験によると女性が近くにいると男性の優しさが増すことが分かっています。
男性の実験参加者に寄付やボランティアへの参加意欲を聞き取る調査をしたところ、女性が近くにいるときほどこの意欲が高まることが分かったのです。
しかも可愛い子がいるときはさらにこの効果が強まることが分かりました。
ただし周囲に他の男性がいるときはこうった現象は見られませんでした。
他の男性の存在を意識したことで可愛い子の前でも冷静に判断することができたためと思われます。
可愛い子のお願いは理不尽でも聞いてしまう
男性は可愛い子に弱いと言われます。
周囲を見渡しても可愛い子に頼まれると断れない人や、可愛い子のミスは大目に見てしまう人がいるのではないでしょうか?
実はこのような男性心理も実験によって証明されています。
最後通牒ゲーム
心理学や行動経済学の実験でよく用いられる「最後通牒ゲーム」というものがあります。非常にシンプルで簡単なゲームです。
たとえばゲームの主催者がA子さんに1,000円を渡して「B男さんと分けてね」と言います。
このときA子さんは自分の好きな割合で分けることができます。
ちょうど半分の500円ずつでも良いですし、自分が600円でB男さんが400円という割合でもOKです。
しかし、その配分にB男さんが納得しなければ2人ともお金を貰うことはできないというルールです。
自分が損してでも相手に獲得させない心理
B男さんとしては0円でない限りは配分割合を受け入れたほうが得です。
しかし、自分が100円しかもらえないような不誠実な割合を提案されたらどうでしょうか?
きっとその100円を捨てでも相手に900円を獲得させないぞという気持ちになることもあるでしょう。
つまり、自分が損をしてでも不誠実な相手を道連れにしてやるという気持ちが人間にはあるということです。
5:5や4:6の配分割合であれば納得して受け入れる人が多いです。
しかし、自分の取り分が少なくなるにつれて受け入れない人の割合は高まっていくことが多くの実験で分かっています。
可愛い子の提案なら理不尽でも受け入れてしまう
このような最後通牒ゲームですが、提案する側の外見的な魅力によって受け入れ側の態度が変化することが浙江大学の実験から分かりました。
提案する側が可愛い子の場合には理不尽な条件を提示されても受け入れる男性が多いという結果になったのです。
男性は自分の取り分をかなり少なく提案されても相手が可愛い子だと「それでOKです」と言ってしまうのです。
やはり男性は可愛い子に弱いということです。
女性の前で変化する男性の態度
ここまで説明した以外にも可愛い子の前では以下のような態度の変化があります。
- 信号無視や駆け込み乗車など交通ルールを無視する
- ギャンブルや投資でリスクを負うようになる
- スケボーパークではより危険な技を繰り出そうとする
- 予定よりもお金を多くつかう
なぜこのような危険な行為をするかというと、女性から見たらカッコイイことだと思っているからです。
しかも知り合いではない女性の前でもこのような態度を取ってしまうことが分かっています。
道を歩いているだけの女性の前でも危険を冒して、男らしさや攻撃力をアピールするのです。
強いオスほどメスを惹きつけることができますから心理学的にも自然なことです。
あなたの好きな人があなたの前でだけこういった態度を取っているなら、あなたのことを可愛いと思っている可能性が高いでしょう。
参考文献
・Mark Van Vugt, Wendy Iredale,(2011)Men behaving nicely: Public goods as peacock tails.
・Qingguo Ma,et al.(2015).The undermining effect of facial attractiveness on brain responses to fairness in the Ultimatum Game: an ERP study.