あなたが知人や家族のコネによって企業に入社したとしても好きな人にそれをバラさないほうが良いです。
縁故採用での入社がバレるとブスで性格が悪いと思われ、嫌われる可能性があります。
コネも実力のうちだが…
コネも実力のうちです。
あなたを雇い入れることで給料以上の利益が得られる仕事が定期的に来るようになるなら、あなたは何もしなくともその会社にいる価値があるといえます。
広告会社などはこのパターンでスポンサーの子息を入社させています。
経営視点で考えると効率的な投資といえるでしょう。
しかし、他の同僚はそのようには見ません。
不当に有利な立場を得ている同僚に対して、不満を持ちます。そしてネガティブな評価を下しがちになります。
また、あなたの好きな人や彼氏が同じ会社に勤めていいなかったとしても、コネ入社と分かると無意識にルックスと性格に対する評価を下げる可能性があります。
縁故採用(コネ入社)はブスで性格が悪いと判断される
サウスフロリダ大学の研究者が実験参加者に就職活動中の人物に関する4パターンの説明のうちの1つをランダムに割り当てて読ませました。
具体的には公平なシチュエーションかどうか?そしてその中で有利な立場か不利な立場か?という方法で分類された以下の4パターンのうちのどれかを読ませました。
- 自分の実力による強い求職票を持っていた(公平&有利)
- 自分の責任により完全な求職票を提出できなかった(公平&不利)
- 推薦状のリストを担当者が失念した(不公平&不利)
- 友人のコネがある(不公平&有利)
参加者はこれらの説明を読んだ後で当該人物のものとされる写真を見せられ顔と性格の評価を行いました。
縁故採用(コネ入社)はブスで性格が悪いと判断される
評価を分析したところ公平なシチュエーションにいる求職者の中では顔の魅力の評価に差はありませんでしたが、性格については有利な立場にいる求職者のほうが高く評価されました。
実力があることで性格もポジティブに評価されたということです。
不公平なシチュエーションでは不利な立場にいる求職者のほうが顔、性格ともに高く評価されることが分かりました。
自分のせいではないのに不利な立場に置かれてしまったことに同情された可能性があります。
そして、不公平に有利な立場を得ている求職者(=友達のコネがある人)は、顔と性格について最も低い評価を受けました。
つまりコネで不当に有利な立場を得ている人は顔と性格の評価を下げられるということです。
コネ入社がバレた人の末路
ちなみにこの実験では不当に有利な立場を得た人の説明は「学校に雇われた友人がいて、頼まれもしないのに人事部にその応募者を採用するよう圧力をかけた」となっていました。
つまり求職者本人が望んだことではなく周囲が勝手にやったことだったのです。それにも関わらず評価を下げられてしまいました。
たとえあなたが親戚のおじさんのお節介によってコネ入社したのだとしてもそれを言ってしまうと評価を下げられる可能性があるということです。
もし既にコネ入社ということがバレているのであれば正規の選考ルートで採用された社員に負けないくらいの成果を上げておきましょう。
縁故採用で使えないと判断された人の末路は最悪なものとなります。
仕事で実績も出さないうえに、あなたによってもたらされる利益も給料未満しかないと周囲から「なぜいるの?」と思われます。
そして紹介した人や採用を決定した人の顔に泥を塗ることにもなります。
コネ入社のリスクを軽く考えないようにしましょう。
参考文献:The attractive underdog: When disadvantage bolsters attractiveness