ケバいメイクが好きな男性はあまりいなかった

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水商売の人や大人向けの動画に出ている女優を見ているとケバいメイクをしている人が多いことが分かります。

透明感のあるナチュラルメイクの女性はほとんどいません。服装や髪型もセクシーな人のほうが多いです。

男ウケを意識するであろう職業の女性がケバいファッションをしているのを見ると「男性はケバいのが好きなんだ」と思うかもしれません。

しかし「メイクも服装もケバくて派手な女性が好き」という男性は少ないです。これは実験でも判明しています。

好感度が分かる独裁者ゲーム

心理学や行動経済学の実験で用いられる「独裁者ゲーム」というものがあります。ルールはとても単純です。

主催者からお金を貰ったAさんが、ペアを組まされたBさんにいくら分けてあげるか決めて渡すだけです。これで終わりです。

これで何が分かるかというと相手に対する好感度です。

AさんとBさんが初対面同士で、実験が終われば二度と会うこともないとすれば、Aさんは1円も渡さないのが最も合理的な判断となります。

しかし人間には良心がありますから、アカの他人にもいくらか分け与えるのです。そしてこの金額は相手に対する印象で変わります。

好きだなと思えば多い金額を渡しますし、嫌いだなと思えば少ない金額を渡します。

ケバいメイクは男性にも女性にも嫌われる

ウォーリック大学の研究者たちがこの独裁者ゲームを行ったのですが、面白い結果となりました。

Bさんの立場となる人間がケバいメイクとセクシーな服を着ている場合は分けてもらえるお金が少なくなることが判明したのです。

ナチュラルメイクで当たり障りのない洋服の女性のほうが多くのお金を分けてもらえました。

これはいくら分けるか決めるAさんの立場が男性でも女性でも同じでした。ケバい女性は異性からも同性からも嫌われてしまったということです。

(ちなみにこの手の実験ではケバい女性ではなく美人な女性は男性から特別扱いされやすいという結果となることが多いです)

なぜケバい女性は嫌悪感を持たれるのか?

なぜ男性はケバい女性に少ないお金しか分け与えなかったのでしょうか?

それは「浮気しそうなメス」に見えたからです。

動物のオスは肉体的な浮気をされると他人の子供を育てるという大きなリスクを負うことになります。

ですからそういったリスク要因を見せるメスには嫌悪感を抱きやすくなるのです。これは人間も同じです。

ケバいメイクをした女性を見ると「複数の男に媚びようとしているから浮気する可能性が高い」と無意識に判断してしまうということです。

つまり恋愛においてはケバいメイクよりもナチュラルメイクのほうが有利ということです。

なぜ水商売はケバいメイクでも大丈夫なのか?

ではなぜ水商売や大人の動画に出ている女性は特徴のあるケバいメイクをしている人が多いのでしょうか?

それは男性は遊びのときやエロい気分のときはケバい女性を選びがちだからです。

男性は遊びか本命かによって「娼婦か?聖母か?」という二分した見方をするといわれているのです。

また銀座のクラブのような値段の高い場所ではケバいメイクによるデメリットが抑えられます。

男性がケバい女性をどう評価するかは社会的な地位も関係しているからです。

社会的地位の高い男性はケバい女性を本命にしなくとも敵対心を持つことは少ないです。なぜなら自分に媚びていると認識するからです。

強い立場のオスはメスを惹きつけられると分かっているのでそういった心理となります。

反対に社会的地位の低い男性はケバいファッションの女性を見ると攻撃したくなります。

自分ではなく他の優秀な男性にアピールしていると分かり、自分の弱い立場をより認識させられコンプレックスを刺激されるからです。

ナチュラルメイクにしておくのが無難

狙う男性の社会的地位に限らず、本命になりたいならナチュラルメイクにしておいた方が無難だと思います。

判断基準は人それぞれ違いますがファンデーションは厚塗りでアイライナーもアイシャドウもかなり濃いという人はケバいと思われている可能性が高いです。

ケバくなくてもテカテカするほど塗られたリップもキスしたら色移りしそうと感じられるので男ウケは悪いです。

ちなみにモテる女性の唇の上下の比率は1:2だそうです。それを意識して口紅を塗ってみると良いかもしれません。

とはいえ目鼻立ちをクッキリさせたメリハリのあるメイクのほうが若く見えるということも判明しているので悩ましいところかもしれませんね…。

参考文献:Naomi K. Muggleton, Sarah R. Tarran, Corey L. Fincher, Who punishes promiscuous women? Both women and women, but only women inflict costly punishment. (2018)