告白しなかった後悔と振られた後悔はどちらが引きずるのかという研究

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恋愛には「(告白して)振られた後悔」と「告白しなかった後悔」があります。

行動しなかった後悔とした後悔です。

片思いの相手に告白しないまま疎遠になったり他の人に取られることで「付き合えるチャンスだったのでは?」と未練が残る可能性があります。

逆に告白して振られてしまうと関係がギクシャクしてしまったり周りの人にバレて恥ずかしい思いをするかもしれません。

果たして「告白しなかった後悔」と「告白した後悔」ではどちらがより引きずるのでしょうか?

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告白しなかった後悔か?拒絶された後悔か?

恋愛の後悔について調べた研究があります。ユタ大学とトロント大学の研究者たちが行ったものです。

この研究ではまず151人の男女を対象に自分自身の恋愛で後悔していることを思い出してもらいました。

行動しなかった後悔をたくさん思い出す

その結果、行動しなかったことで機会を逸した後悔を報告する人が最も多いことが分かりました。

その数は行動したことで拒絶された後悔を報告した人の3倍以上でした。

行動しなかったことというのは主に告白しなかったことを意味します。他にはデートに誘わなかったことなどです。

後悔が大きいのはどちらか?

この研究では後悔の大きさについても評価してもらいました。

こちらも行動しなかった後悔のほうが大きいという結果になりました。

失恋の痛みよりも告白しない後悔のほうが大きいということです。

(※この研究の対象となったのは現在恋人がいる男女のみでした。なぜなら恋人がいない人の場合には「自分がいまシングルなのはあのときアプローチしていなかったからだ」というバイアスが掛かって告白しなかった後悔を大きく評価してしまう可能性があるからです)

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お見合いパーティーでの後悔

この研究ではさらに別の参加者を集めてお見合いパーティーのようなことをやらせました。

顔写真付きのプロフィールを見て気に入った相手を選ぶというものです。そしてお互いが相思相愛だった場合にのみ連絡先を交換できるという仕組みです。

(とはいっても用意されたプロフィールは実験用に準備されたダミーで実際に相手は存在しません)

参加者は相手を選ぶ前にどの相手が最も気に入っているかをスタッフに知らせました。

そしてスタッフは行動予測シミュレーションを用いた分析の結果だと言って相手も自分を選ぶ確率を教えます。(この数字もダミーです)

それによって選択を変えることもできます。

告白しないリスクよりも振られるリスクを選びたい

結果どうなったかというと、相手からも選ばれる確率が45%と伝えられた人は約8割が1番好きな人を選びました。

選ばれる確率が半分よりも少し低いくらいではほとんどの人が1番好きな人を選ぶということです。

さらに興味深いことは相手からも選ばれる確率が5%といわれた人も約4割が1番好きな人を選んだということです。この割合はかなり高いといえます。

この実験の結果から分かることは人間は告白しないリスクよりも振られるリスクを選びたい傾向があるということです。

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なぜ告白しないより振られる方が良いのか?

なぜ告白しないリスクよりも振られるリスクを選びたいのでしょうか?

それはおそらく比べているものの大きさが違うからだと思われます。

告白をして振られた場合にはその場で拒絶されるというリスクがあると判断します。

対して告白をしなかった場合にはOKしてもらえたとしたら手に入れることが出来たその後の付き合う経験やセックスなどを失うリスクがあると判断します。

この2つを比べると後者のほうが断然大きいですから告白して振られるリスクを選ぶということです。

そして告白をしなかった場合にはいつまでも「付き合えたかもしれない」という後悔が残りやすいということです。

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傷つきやすい人は告白しないほうが良い?

そんなことを言っても自分は傷つきやすいから振られた場合のショックはとても大きくそれをいつまでも引きずってしまうはず…と考える人もいるかもしれません。

しかしそれでも告白した後悔のほうが小さそうです。

ここで紹介した一連の研究では自尊心や愛着の不安についてのアンケートも行っていました。傷つきやすさや自信と関連する項目ですね。

それらのデータを分析したところ自尊心が低かったり愛着の不安が強い人でも機会を損失した後悔のほうを大きく評価する傾向が出ています。

つまり傷つきやすくても告白しない後悔のほうが大きくなる可能性が高いということです。

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迷うなら告白してしまったほうが引きずらない

好きな人がいるけど告白してOKしてもらえる自信がない…

だけど告白しないまま終わるのも嫌だ(両想いかもしれないし)…

こういった不安は誰でも持つものですが迷ったなら告白してしまった方が良いということです。

ちなみに再告白の成功率はそれなりに高いといえます。

失恋しても満足感は得られる

告白せずに「もしかしたら付き合えていたかもしれない」と答えが出ない状態はずっと引きずる可能性があります。

タイミングを逸することで好きな人が結婚してしまったり遠くへ行ってしまう可能性もあります。

人生で最も大きな後悔は何ですか?という調査では恋愛に関するものが多かったという結果もあります。

勇気を出して一歩踏み出すことで失恋したとしても「やれるだけのことはやった」というスッキリとした満足感を得ることはできます。

告白する前の注意

ただし、恋愛において告白は申込ではなく確認作業であるということは覚えておいてください。

会社や学校で継続的に会えるシチュエーションがあるのなら一か八かで告白するより正しい手順を踏みましょう。

まずは連絡先を交換したりデートに行くことからです。

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参考文献:Samantha Joel, Jason E. Plaks, Geoff MacDonald. (2019).Nothing ventured, nothing gained: People anticipate more regret from missed romantic opportunities than from rejection.

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