不倫の結末は平凡。結婚も修羅場も存在しない

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統計があるわけではないので言い切ることは出来ませんが不倫の結末としては何事もなく別れるパターンが多いです。

駆け落ちしたり、妻にバレて地獄絵図になるという事態は少ないからこそテレビや雑誌で面白く取り上げられるのです。

現実ではバレることも少ないですし、結婚までいくことも少ないです。

どのような立場で相談者に関わっているかによって印象が異なることはあるかもしれません。

問題になっていれば法律事務所に行くでしょうから弁護士からすると「不倫はたいてい修羅場になる」という印象かもしれません。

しかし私が仕事以外で個人的に見聞きした不倫も自然消滅かどちらかが別れを切り出して終わるというケースがほとんどです。

これは不倫相手と「絶対に結婚する」と強く思っている人でも同様です。

略奪婚まで行くことはあるのか?

既婚男性との関係を前向きに発展させたいという女性はたくさんいます。

しかし実際に不倫から結婚まで辿りつくカップルというのは少ないです。

仮に略奪婚できたとしてもすぐに離婚してしまう人もいます。

既婚男性は妻に離婚の話さえしていない

既婚男性と付き合っている独身女性から「結婚の話は出ているのになかなか進まない」という相談をよく受けます。

このときの男性側の言い訳は決まっています。

「妻が離婚してくれない」とか「子供が大きくなってから」というものです。

なぜか「妻の両親からお金を借りているので別れられない」というのも多いです。

期限を区切っていてもまた理由をつけて延期されます。

「不倫相手に結婚を迫られたときの言い訳マニュアル」でもあるのかというくらいにパターン化されているのです。

他にも尤もらしい理由を聞きますがディテールの作り込みが甘いので冷静に考えると論理破綻している内容が多いです。

しかし不倫中は脳が仕事をしなくなるので簡単に騙されます。

そもそも妻に離婚など言い出していないケースのほうが多いのです。

妻とはセックスレスと聞いていてもそのうち下の子が生まれたりします。

略奪婚から数年で離婚する人は多い

もちろん相談に来る人の中には略奪婚までいきそうな人もいます。

そのとき私は「結婚しても1年後には飽きて後悔していると思いますよ」とアドバイスすることが多いです。

それで納得する人はいません。「この人は何を言っているのだろう?」と納得できない顔をします。

しかし1年後に再び相談にやってきて「あのときのアドバイスを信じていれば良かったです」と言うことになります。

同時に私が人間心理を知り尽くした凄い人間であるかのように思ってくれるのですが全く大したことはないのです。

不倫からの結婚ではよくあるパターンだからです。

一般向けの心理学の本では信憑性の低い効果が紹介されていることがあります。

しかしその中でも「ロミオとジュリエット効果」については当てはまる人が多いです。

知っている人もいると思いますが障害がある恋愛のほうが燃えるというものです。

これは「錯誤帰属」という現象で、ドキドキの原因を勘違いするというものです。

不倫をしていると罪悪感や周囲からの反対に対する反発によって興奮します。

この興奮を相手への好意によるものと勘違いするのです。

この勘違いは結婚して1年ほどで解消されるので飽きや後悔に襲われます。

早い人だと結婚が決まった時点で気持ちが冷めることがあります。

養育費や慰謝料がのしかかってくることもあるため普通に結婚するよりも上手くいかない条件が揃っていると言えます。

不倫から結婚まで行ったからといって良い結末を迎えたとは言い切れないのです。その後にはまだ続きがあるのです。

綺麗に別れても後悔する

略奪婚の話をしましたが私の知る限りほとんどの不倫は何事もなく別れるという結末が多いです。

バレることもなければ結婚までいくこともないパターンがほとんどです。

自然消滅をするかどちらかが別れを切り出して終わります。

未練があれば別れた直後は落ち込むでしょう。「一生忘れられない」と思うかもしれません。

しかしそれも時間の経過とともに治まります。

いつまでも引っかかる場合は不倫特有の事情を勘違いしたことによる錯誤帰属です。

どのような結末を迎えても後悔する人のほうが多いです。

映画『マディソン群の橋』のように素敵な思い出として残しておけるという人は滅多にいません。

特に結婚願望のある独身女性の場合は貴重な時間を無駄にしたと考える人が多いです。

不倫特有の興奮が冷めた後は「なぜあんな人に夢中になってしまったの?」と自責の念に駆られる人もいます。

反対に「人生経験のひとつとして不倫も悪くない」といった内容を周囲に得意げに語ってしまうような場合は注意が必要です。

精神的に未熟なままか、現在の生活に満たされていない可能性が高いからです。

この場合は再び刺激のある恋愛を求めてしまうかもしれません。

見据える結末は男女で異なる

私の元には不倫中の方もよく相談にいらっしゃいます。

相談を受けていると女性と男性では不倫の先に考えている結末が異なっていることが分かります。

女性の場合は「いずれは別れるかもしれない……」という想いもありますが最高の結末は結婚までいくことと思っています。

「相手のことを忘れたいです」という相談に来る人でも潜在意識では「ずっと一緒にいたい」と思っているのです。

これとは反対に男性が考えている結末は「楽しむだけ楽しんだ後は誰も傷つけずに穏便に関係を終了させたい」です。

「本気で結婚を考えているので妻を説得する方法を教えてください」という相談に来る人はほとんどいません。

面白いと言ったら失礼ですが不倫中の男女は本音と言葉が逆になります。

女性は「結婚なんて重たいことは考えてない」と言いがちです。

男性は「ゆくゆくは妻と別れて結婚したい」と言いがちす。

女性も男性も不倫をするときはそれぞれが見据えている結末は異なっているということを覚えておいてください。

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