自分よりも10歳も20歳も年上の男性しか好きになれないという女性がいます。いつも付き合うのは自分の父親より年上の男性ばかりという女性もいます。
たまたま身近にいる男性が10歳以上年上で毎日一緒にいるうちに好きになってしまったということは誰にでも起こり得ることです。
しかしいつも恋愛対象になるのは遥かに年上の男性ばかりという女性は解決すべき心理的な要因があるかもしれません。
子供時代を引きずっている
幼少期の女の子は父親に特別な感情を持ち母親に嫉妬することがあります。
これをスイスの精神科医カール・グスタフ・ユングは「エレクトラコンプレックス」と名付けました。
父親を殺した母親に復讐をしたギリシア神話の女神エレクトラに由来しています。
年齢が上がるにつれてエレクトラコンプレックスは消えてゆくものです。
しかし適切な愛情を受けることが出来ないと解消されずに無意識の中に残り続けることがあります。
そして大人になってから父親にもっと愛して欲しかったという欲求を年上の恋人で埋めようとすることがあるのです。
父親がいなかった場合も甘えたかったという欲求を満たそうとすることがあります。
父親がダメ人間だったり虐待をするタイプだった場合には年上かつ酷いタイプの男性を好きになってしまうことがあります。
ダメな年上男性を振り向かせ更正させることによって子供時代の傷を埋めようとするからです。
子供時代に適切な愛情を受けないと自己肯定感が低いまま大人になってしまい「こんな私でも必要としてくれる人がいるなんて」と思ってダメ男に惹かれることもあります。
ダメな年上男性を父親と重ねて同情が芽生えてしまうこともあります。
年上男性は魅力的に見えやすい
幼少期のコンプレックスを抱えている女性に限らず10歳以上年上の男性というのは魅力的に見えてしまうことがあります。
特に日本は年配者を敬う文化ですから年上というだけで何だかスゴイ人のように錯覚してしまいます。
自己主張が出来ないだけの男性でも年上というだけで落ち着いていて余裕があると思ったり、頼りない男性を優しいと思ったりしてしまうのです。
また年上の男性がダメな一面を見せると本性を表わしたとは思わずに「こんな無邪気な一面もあるんだ」とそのギャップに余計ハマったりします。
(プラス面とマイナス面のギャップが大きいと心は影響を受けやすいのです。これを「ゲインロス効果」と呼びます)
年上の男性と付き合うときはその人と同世代の男性から見ても頼りになるタイプなのか?という視点で判断すると良いです。
自分よりも遥かに年下の女性ばかり狙う男性というのは精神的に幼なかったり単なる遊びであることが多いです。(もちろん本気の恋愛もありますが)
年上の男性しか好きになれないことの原因が子供時代のコンプレックスにあるのならそれを克服するための行動を取らなければなりません。
自己肯定感の低いままではいつまでもダメな相手と恋愛を繰り返すことになります。