結婚願望がない男性が変わる時!カップルで行うべきこと

恋愛相談のご予約
復縁、片思いの悩み、恋人関係のトラブルなど様々な恋愛相談を承っております。心理学や脳科学、過去の相談者様の事例をもとに適切なアドバイスを行っております。

内閣府の調査によると結婚願望のある20代男性は54.4%で、30代男性は46.4%だそうです。

適齢期といされる年代でも、結婚したいと思っている男性は半分程度しかいないということです。

特に若いときは女性の方が結婚願望が強い傾向にあります。

あなたが今の彼氏と結婚したいと思っていても、相手はそう思っていないかもしれません。

とはいえ結婚願望がない男性の気持ちが変わることもあります。

今回は男性の結婚へのコミットメントを高めるための方法を研究に基づいて解説します。

結婚願望に影響するのは祝い事や伝統行事

イリノイ大学のクリストファー・R・マニオテスの研究チームが、未婚のカップルの結婚願望の変化について調べました。

この調査では9ヵ月にわたり結婚願望の強さを記録させ、それが変化したときに何が起こったのかも記録しました。

それらの記録を分析したところ、結婚願望に影響するのは祝い事や伝統行事であることが分かりました。

具体的にはクリスマスや大晦日、結婚式、葬式などです。

こういったイベントにカップルで参加すると結婚に対するコミットメントが良くも悪くも変わるのです。

なぜ結婚願望が変わるのか?

なぜ祝い事や伝統行事などのイベントに一緒に参加すると結婚願望に変化が生じるのでしょうか?

それはこれらのイベントが家族との相互作用、関係の再認識、対立の対処のきっかけとなるからです。

それぞれについて詳しく解説しましょう。

1.家族との相互作用

結婚式などに参加するとパートナーの家族と会うことがあります。

このときにメンバーの一員として受け入れてもらうことで、絆が強まったり、この人たちとは家族として上手くやっていけそうだという感覚を持つことができます。

またパートナーの両親の姿を見て幸せそうに感じると「自分たちも同じようになれるだろう」という期待が持てます。

さらに親からパートナーについての新しい情報がもたらされることもあり、それが良い内容ならさらに魅力を感じます。

逆に家族から受け入れられないことで疎外感を持つと結婚願望は下がってしまいます。

2.関係の再認識

友人の結婚に触発されて結婚願望が強まるというケースは珍しいことではありません。

特に結婚式のような具体的なイメージを想起させる場所に行くと、今の彼女と結婚したらどんな感じになるのかな?と考えやすくなります。

そこで良いイメージが持てれば結婚願望が芽生えるでしょう。

また、誕生日などに彼女が一生懸命に準備してお祝いをしてくれることで、やはり特別な相手なのだという意識が強まることもあります。

周年記念をしっかりと祝うことで、「1年2年と上手くやってこれた、きっとこれから先もうまくやっていくだろう」という気持ちになりやすく、それが結婚願望につながることもあります。

3.対立の対処

カップル間に対立や喧嘩が生じるとそれはマイナスになると思われがちです。

しかし、それらの問題を一緒に乗り越えることが出来れば、二人の絆はより強まります。

そして未処理のままになっている対立を何かの記念や区切りの日に話し合うことで、その可能性は高まりやすいようです。

特別な日だからこそ大切なことを話し、それでも上手くいくカップルになれれば、一生を共にできるのではないかという期待感が高まるのです。

当然ですがきちんと向き合えなかったり、問題をうまく処理できなければ関係は悪化します。

「せっかくの記念日まで喧嘩をしてしまった…やはり相性が悪いんだ」となってしまいます。

儀式や祝い事はお互いの新たな一面が出るので認識が変わりやすい

結婚は良いこともあればリスクもあります。

ダメな相手と一緒になってしまうとその後の人生が台無しです。

なので相手の情報を少しでも多く仕入れて、不確実性を減らしたいと本能的に考えます。

しかし、いつも同じ日常を過ごしていると変化がないので、相手の同じ面しか見えずに、新たな情報は入ってきません。

儀式や祝い事といった非日常では相手の新たな一面が出てきます。

そして新しい視点でそれを見つめることができるため、認識が変化しやすいのです。

それが結婚願望の変化につながることもあるということです。

「絶対に結婚したくない」という男性を変えるのは難しい

冒頭で説明した内閣府のデータには「結婚の意志がない」という男性の割合も出ています。

20代が19.3%で30代が26.5%です。その他は「どちらでも良い」と考えている人たちです。

この「どちらでも良い」と考えている男性は、女性から見ると結婚願望ナシと見えるでしょうが、変わる可能性があるのはこの層の人たちです。

「結婚の意志がない」という2割前後の人たちを変えるのは非常に難しいと思います。

彼氏に結婚する気が全くなくて困っています、という相談に来る女性を見ていて感じることですが、変わらない男性は変わりません。

それでもいつか変わってくれるという希望を持ってズルズルと付き合い続けてしまう女性も少なくないのですが、良い結果になった人は少ないです。

結婚したいと考えている女性にとって、男性と付き合う行為は時間と若さの投資活動でもあります。

投資で大切なことは分散と早めの損切りです。

いつまでも一人の相手に執着するのはハイリスクローリターンな投資だということを忘れないでください。

それから、結婚願望がないのか、あなたとの結婚願望がないのか、もしっかりと確認しましょう。遊ばれて終わってしまいます。

参考文献:Christopher R. Maniotes, Brian G. Ogolsky, Jennifer L. Hardesty. (2020). Destination marriage? The diagnostic role of rituals in dating relationships.