結婚に向いていない人の性格(50年間の調査より)

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恋人と一生を共にしたい願望はあるけれど、自分は結婚に向いていないのではないか?と心配になる人もいるでしょう。

また、恋人の性格がちょっとダメな気がする…ということもあるかもしれません。

今回は50年に渡る調査から分かった結婚に向いていない人(=離婚しやすい人)の性格について解説します。

結婚に向いていない人の特徴

結婚に向いていない人の特徴は神経症傾向の高い性格を持っていることです。

神経症傾向とは「神経質」とは少し異なります。もっと幅広い特徴を持っています。

パーソナリティー心理学における神経症傾向とは、怒りや不安などのネガティブな感情を持ちやすい性格を意味します。

ストレスを感じやすい性格ともいえます。そのため、他の人が何も感じないような状況に遭遇しても感情的になりやすいのです。

1日の中で気分が頻繁に変化しやすく安定していないという特徴もあります。

このような性格を持つ人は結婚に向いていない可能性が高いです。

50年に渡り夫婦を調べた研究

心理学者のエヴェレット・ローウェル・ケリー博士たちが50年に渡り夫婦を調べた研究があります。

この研究では1935年から1938年の間に婚約中の300組(※1)のカップルを集めました。

そしてテストや面接、知人からの評価により、その人たちの性格を診断しました。それから1980年まで夫婦の動向を追いました。

その中で離婚したのは50組でした。

離婚した人としなかった人の性格の違いを分析すると、神経症傾向の高い人ほど、離婚する確率が高いことが分かったのです。これは男女関係なく表れた特徴でした。

さらに神経症傾向の高い人は結婚生活への満足度も低いことが分かりました。

他に夫が衝動性を制御できない夫婦、妻が心理的に不安定となりやすい家庭で育った夫婦なども離婚しやすいことが分かりました。

(※1:300組のうち22組は結婚する前に婚約破棄)

なぜ神経症傾向の高い人は結婚に向かないのか?

神経症傾向の高さが結婚生活にマイナスの影響を与えることは多くの研究で判明しています。

対立が起こりやすい要因が揃っているのです。

例えば何か問題が起こって話し合いをするとき、神経症傾向の高い人は批判的な態度や敵対的な態度を取りやすいのです。

それによりパートナーはネガティブな感情を持ちやすくなります。

さらに、敵意を過大に評価する傾向もあります。少し注意しただけでも喧嘩を仕掛けられたと認識してしまうのです。

また、曖昧な状態を悪い方に解釈するバイアスも持っています。

例えば連絡がつかない場合などに、「大切にされていない」とか「浮気しているのではないか」と考えがちということです。

性格は変わるのか?

もしあなたや恋人が結婚に向かない性格を持っていた場合に変わることはできるのでしょうか?

まず性格については根の部分はそれほど変わらないとされています。

しかしこれは本人が変わろうとしないからです。

性格というのは脳内でどこの神経細胞がつながりやすいかということですから、訓練によって変わることは可能です。

逆にいえば変わろうとしなければ変わらないということです。

なのであなた自身が結婚に向いていない性格のときは変われば良いですが、パートナーが向いていない性格のときは本人が認識しないとちょっと難しいかもしれません。

ちなみにですが、男性は子供が生れることで攻撃性が低下する可能性があります。

赤ちゃんの頭皮の匂いがテストステロン値を低下させることがあるからです。それがレスにつながるという可能性もありますが…

参考文献:Kelly, E. L., & Conley, J. J. (1987). Personality and compatibility: A prospective analysis of marital stability and marital satisfaction.

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