彼氏が泣くのを見て動揺してしまう人もいますが、信用していた恋人に裏切られたり本気で取り組んでいた仕事で失敗して泣いているのであれば問題はありません。
問題なのは泣いている自分に酔っている男や浮気がバレたりケンカをしたときに泣く男です。
このタイプは将来モラハラ男に変貌する可能性があるので注意が必要です。
人間はなぜ泣くのか?
人間がなぜ涙を流すのかは眼球の乾きを防止するなどの機能的な理由を除けば感情が動いたときと言えます。
悲しいとき、感動したとき、怒ったときなどです。これらの感情をコントロールしきれなくなったときに「泣く」のです。現実にはもっと色々な感情が複雑に絡まり泣くことが多いです。
人間は「抑制の脳」とも呼ばれる前頭前野によって感情をコントロールしています。
よく年を取ると涙もろくなるという人がいますがこれは加齢によって前頭前野の感情を抑制する部分の機能が低下するからです。(※人生経験を積むことで共感する力が高まるからという人もいますがそれに関しては科学的な根拠は示されていません)
小さな子供が感情をコントロール出来ずにすぐに泣いたり怒ったりするのは前頭前野が未発達だからと考えられます。
なぜ泣くと涙が出るのかという原因ははっきりと分かってはいません。
ストレスによって生じた化学物質を外に流すためという人がいますが、これは過去にアメリカで行われた実験でそのような結果が出たため広がった話です。
しかし追試において同じ結果を得られなかったため現在ではこの考え方は否定されています。しかしストレスを軽減させるための反応である可能性は高いと言えます。
泣いてる自分に酔うナルシストな彼氏
彼氏が映画で感動したり、スポーツの試合で負けて泣いたりした場合それほど問題視する必要はありません。
男のクセにみっともないなどと思う必要もありません。
しかし彼氏があまりにも頻繁に泣くようならナルシストの気質があるかもしれません。
涙を流している自分に酔っている可能性があります。
私の知る限りアメリカ人はそんなに泣き虫ではないのですが映画のコピーには「全米が泣いた」というフレーズが頻繁に使われます。
他にも「絶対泣ける感動作」などとにかく泣ける作品だということをやたらとアピールします。
感動したり泣きたいという欲求は人間なら誰しも持っているのでしょうが特に日本社会はそれを煽る傾向が強いのではないかと思います。日本映画がアメリカで公開されるときに「全日本が泣いた」とは宣伝しないはずです。
なぜこれほどまでに日本の社会が「泣ける」をセールスポイントにするのかというとそれを求めている人が多いからです。
泣きたい理由には涙を流すことでスッキリしたいということの他に泣いている自分に酔っているからということがあります。
映画のマーケティングをしている会社はそれを分かっているので「泣ける」アピールをしてくるのです。
統計を取ったわけではありませんが「彼氏がよく泣くのですがなぜでしょう?」と相談にくる方の話しを聞いていると泣いている自分が大好きな男性が増えているような気がします。
泣かせるために作ったような映画も少なくありませんのでそれを見て泣いたからと言ってそれだけでナルシストと決め付けることはできません。
しかしどんな映画を見ても泣くようなら少し疑った方が良いかもしれません。
またスポーツの試合で負けて泣いている場合でもそれが本気でやっている試合なら問題ありませんが、軽い気持ちで遊び程度にやっている試合で負けて泣くようだと感受性の強さだけでは片付けられない問題を抱えている可能性があります。
浮気がバレたときに泣く彼氏はモラハラ気質
自分の浮気がバレたときに泣きながら謝るような彼氏はモラハラ気質があるので注意しましょう。
彼氏が泣いているのを見てそこまで反省しているのならと思って許してしまう人もいますが相手の思うツボです。
そもそも自分が浮気をした状況でなぜ泣くのでしょうか?罪悪感に苛まれているからですか?違います。
確かに罪悪感によって泣くことはあります。しかし浮気に泣くほど罪悪感を覚えるような男なら最初からしません。
浮気がバレたことで自分が捨てられるかもしれないと思うから泣くのです。
彼女から別れを切り出される自分が可愛そうで悲しくて泣くのです。全てが自分の都合なのです。
彼女や妻に暴力を振るうDV男の中にも殴ったあとで泣きながら謝罪する男がいますがこれと同じです。
相手に悪いとは思っていません。自分の行く末を案じて泣いているのです。
「お前がいないと俺は生きていけないんだ」などと良く言います。これほどまでに自己中心的な発言はないでしょう。
すぐに泣くということは感情が振れやすいということでもあります。
その時は浮気をしないと思っていてもまたしばらくすれば気持ちが変わって浮気をします。
将来的にモラハラや暴力につながる可能性もゼロではありません。
また彼氏に泣かれると見捨てることが出来なくなってしまうという人はDV男に捕まると逃げ出すことが出来ないケースがありますので気をつけましょう。
泣けばどうにかなると思っている男
ケンカをしたときに彼氏が急に泣き出してしまい面食らったという人もいるでしょう。
ケンカのときに泣く彼氏というのは自分の辛い気持ちを分かって欲しいとかこれ以上傷つけないで欲しいというアピールをしているのです。
その根底には泣けばどうにかなるという心理も隠れています。過去に泣いたことで切り抜けることに成功した経験がこのような行動を起こさせるのかもしれません。
私事ですが小学生の頃に友達と喧嘩をして泣かせてしまい先生に怒られたことが何度かあります。
怒られながらいつも「なんか変だなぁ?」と思っていました。
同じような思いをしたことのある人も多いのではないでしょうか?
ケンカの原因がどちらにあるにせよ泣いたほうが被害者と判断されるのは冷静に考えるとおかしなことです。
なぜ泣くことが免罪符のようになるのでしょうか?
それは泣くという行為そのものが相手の敵対心を削ぎ、同情を誘う効果があるからです。
特に日本人は情に流されやすい気質を持っているのでこの効果が顕著です。ケンカを宥める先生が論理的な思考力を失うのもこのためでしょう。
泣いている人に対して「悪いのはアナタでしょ」と理路整然と言える人は少ないのです。
このような社会環境においては「泣けばどうにかなる」という思考を持つ人が現れるのはおかしなことではありません。
今の世の中で「男は涙を見せるな」などと公然と批判すれば差別に当たりますから男でも人前で泣くことに抵抗のない人は増えています。
特に恋人と二人きりのようなプライベートな状況では泣くことへの抵抗はより小さくなります。
このタイプは恋人関係においては彼女が我慢すれば良いかもしれません。
しかし仕事などでも辛いことから逃げ出すタイプであることが多いのでしっかりと見極めましょう。
泣くのが悪いことではない
泣く彼氏について否定的に説明してきましたが「泣く」という行為そのものを否定しているわけではありません。
涙を流すことによってストレスが軽減される効果があると分かっていますし、泣けるくらい感動できることに出会えるのは素晴らしいことです。
しかし明らかにおかしい状況で泣く人というのは何か問題を抱えている可能性が高く、そのまま付き合いを続けているとどこかでトラブルに発展するかもしれないということは覚えておいて欲しいと思います。