元彼を忘れる方法が心理学の実験で判明

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元彼に未練が残っていると思い出す度に苦しい気持ちになるものです。

見ない方が良いと分かっていてもSNSをチェックしたり、無理に用事をつくって連絡を試みることもあるでしょう。

そして余計に忘れることができなくなってしまうのです。

早く立ち直って次に行きたいと思ってもその方法が分からないのです。

元彼を忘れるにはどうすれば良いのでしょうか?

心理学の実験から分かっていることを紹介します。

元彼を忘れる方法は2種類ある

人間が辛い気持ちを忘れたり軽減させるためには感情を調節する必要があります。

その代表的な方法として、認知的再評価と気晴らしがあります。

認知的再評価

心理学において認知的再評価(Cognitive Reappraisal)というものがあります。物事の見方を変えてリフレーミングするものです。

例えばあなたがずっと欲しいと思っていた洋服を買いに行ったら売り切れていたとします。

このとき「買えなくてショック」という気持ちを「どうせワンシーズンしか着ないのだからむしろ無駄遣いせずに済んだ」と見方を変えるのが認知的再評価です。

元彼の悪い部分を思い出し、「自分とは価値観が合わないのだからどうせいつかは別れる運命だった」と考えたり、「破局直後は誰でも落ち込むのだから今の感情は自然なもの」と考えるのも認知的再評価といえます。

気晴らし

元彼を忘れるためには、恋愛と関係ないことを考えたり、行ったりすることで気晴らしをするという方法もあります。

人間の脳は忘れようとすればするほど考えてしまうものです。

特に別れた直後は元彼のことばかり考えて、暗くなりがちですが、こうしたネガティブな感情を減らすことが立ち直るうえで重要です。

元彼のことを考えてはダメだと無理に抑えつけるよりも、全く関係ないことに注意を向けるほうが精神的な負担も少ないです。

元彼を忘れるための心理学の実験

ここまで説明してきたように元彼を忘れる方法として、認知的再評価と気晴らしがあります。

では具体的に元彼を忘れる方法として効果的なのは何でしょうか?

それを調べたミズーリ大学のサンドラ・ランゲステック博士らの実験があります。

別れたばかりの男女を集めて実験

この実験では、まず参加者として恋人と別れたばかりの男女を集めました。(参加者の平均年齢27.8歳)

そして事前に提出させた元恋人の写真を見せてどんな気持ちになるか?ということを調べたのです。

このとき参加者を4つのグループに分けて、写真を見せる前に以下の4つのことをさせました。

  • 元彼に対する否定的な認知的再評価(例:〇〇な点がダメ)
  • 自分の感情に対する肯定的な認知的再評価(例:破局後に落ち込むのは当然のこと)
  • 気晴らし(例:好きな食べ物や趣味について考える)
  • 何もしない(比較対象のためのグループ)

元彼を否定的に再評価すると忘れられる

実験の結果、元彼に対する未練を最も低減させたのは否定的な認知的再評価を行ったグループの人たちでした。

つまり別れた元彼のダメな部分にフォーカスすることが効果的だったのです。

しかしこのような否定的な認知的再評価を行うと気分は悪くなるというデメリットもありました。

そういったネガティブな感情を改善させるのは気晴らしをしたグループでした。

つまり、元彼の悪い部分を考えつつ、気晴らしも上手く取り入れることが、忘れるための理想的な方法ということです。

元彼を忘れるまでの期間は自分で思っているより短い

とはいえ、今回の実験は参加者が24人と少ないため、これが全員に該当するとは言い切れません。

ノースウェスタン大学のグレース・M・ラーソン博士らの実験では、失恋について他者に細かく語った人のほうが、その後の立ち直りが早いという結果も出ています。

どの方法が合うかは人によって違うともいえます。

ただ一つ知っておいてほしいこととして、人間は自分が失恋から立ち直るまでの期間を見誤る傾向にあるということです。

自分では一年は引きずると思っていても、実際には数ヶ月もしないうちに元彼のことを忘れるということは多々あります。

時間が経っても元彼を忘れられない場合は恋愛感情というよりも依存心が残っている可能性があります。

その場合、元彼との関係ではなく、自分に対する自己評価が著しく低下していないかなど、自分の心と向き合う必要があります。

参考文献
・Langeslag, S. J. E., & Sanchez, M. E. (2018). Down-regulation of love feelings after a romantic break-up: Self-report and electrophysiological data.
・Grace M. Larson and David A. Sbarra. (2016). Participating in Research on Romantic Breakups Promotes Emotional Recovery via Changes in Self-Concept Clarity.

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