別れそうなカップルの見分け方を紹介します。
好きな人に彼女がいるとアプローチできませんから、早く別れて欲しいと思ったりするものです。
しかし、別れてからでは他のライバルに先を越されてしまうかもしれません。
ですから別れそうなタイミングで距離を縮めたほうが有利です。
そして別れて寂しさや退屈さを感じているときに一気に落としにいくのです。
そのためにも好きな人が彼女とどんな状況かを見極めなければなりません。
とはいえ、「最近、うまくいってるの?」と聞いても抽象的な答えしか返ってこないでしょうから、本当の関係性が判断できません。
「別れたいとか思ってないの?」などと聞いてしまったら、あなたの評価が下がります。
そもそも好きな人に探りを入れても、大抵は下心がバレるものですから、あまり変なことはしないほうが良いです。
そこで好きな人の話す内容やSNSの投稿から別れそうなカップルを見分ける方法を紹介します。
関係がうまくいっているカップルは「We-talk」を使う
恋人ができるとそれまで自己にしか向いていなかった意識が二人の関係に向くようになります。
良い意味で相互に依存関係ができるのです。そして、お互いの感情や行動をサポートするようになります。
このようにお互いのニーズを満たすことで満足感も生じ、より良い関係が生まれます。
お互いに相補性のあるカップルはアイデンティティが共有されるようになります。つまり、自分たちを一体とみなします。
「私とあなた」だった認識が「私たち」になるのです。
そしてこれは話し方にも表れます。
うまくいっているカップルは「We-talk」を使うようになるのです。
これはそのまま「私たちは~」という話し方のことです。
付き合って関係が深まると一心同体のような感覚が生まれるため、このような一人称複数の代名詞を使うようになるのです。
逆に関係がうまくいかなくなり、距離を感じると「僕と彼女は~」といった表現になります。
カップルの関係性と「We-talk」について5,000人以上を分析
カップルの関係性が使用する代名詞に影響することは研究からも分かっています。
カリフォルニア大学のアレクサンダー・カランらの研究チームが、カップルを対象とした研究論文の中で「We-talk」に言及しているものを10年分以上調べあげました。いわゆるメタアナリシスという手法です。
分析には5,000人分以上のデータが含まれています。
このデータを基に「We-talk」と以下の事柄がどれくらい関係しているか調べました。
- 関係をどれくらい良いものと感じているか
- カップル間のポジティブ及びネガティブな出来事
- 心と体の調子
- 健康的な行動を取る傾向
データを分析したところ、「We-talk」が多いカップルほど、関係が良いと感じており、ポジティブな行動が多く、心身ともに良好で、健康的な行動を取っている傾向がありました。
つまり、カップルとしてうまくいっており、個人的にも問題ない状況ということです。
日本語は主語を省略しがちなので判断が難しい
「We-talk」が多いカップルほど良い関係を築けていることが分かったと思います。
逆に「We」が減り「I」が増えると、別れが近づいている可能性があるということです。このことは他の研究でも判明しています。
つまり、カップルが別れそうかどうかを確認したければ、「We」と「I」のバランスを見れば良いということです。
とはいえ、日本人は日常会話で「私たちは~」などという喋り方をする機会は少ないです。日本語は主語を省略しがちな言語なのです。
カップルが一体感を覚えている手がかりに注目することが大事
では別れそうかを判断するにはどうすれば良いのでしょうか?
そもそも「We-talk」を使うことが重要なのではありません。
カップルが一体感を持っているかどうかが重要なのです。
関係が良好で一体感を覚えている手がかりとして、「We-talk」が出てきているだけなのです。
ですから、あなたの好きな人が彼女との一体感を持っていそうか?という視点で見極めれば良いのです。
二人のことを示しているのが当然という話し方
うまくいっているカップルは、関係について話すとき二人のことを示しているのが当然という話し方になっています。
これは一つ一つの単語や表現を気にしなくても、話し方の雰囲気で分かるものです。
彼女のことを「向こうは~」とか「あっちは~」と言いながら表現する場合は距離を感じている可能性があります。
人間は距離を置きたいものを直接的に表現したがらないものなのです。
インスタやXからも別れそうなカップルは判断できる
また、インスタやツイッター(X)などのSNSをやっているなら、過去の投稿と現在の投稿を見比べることで判断することも可能かもしれません。
ちなみに、別れが近づくにつれ恋人に関する投稿が減っていくということも研究で判明しています。
参考文献:Karan, A., Rosenthal, R., & Robbins, M. L. (2019). Meta-analytic evidence that we-talk predicts relationship and personal functioning in romantic couples.