好きな人とうまく話せないという人は曖昧な返答だけはしないように意識しましょう。
相手からの問いかけに対して、曖昧に返すとそれだけでネガティブな評価をされます。
なぜならコミュニケーションの意思がないと思われるからです。
急に会話のスキルを向上させることはできない
好きな人に話しかけられたり、電話が掛かってくるとうれしいけれど、うまく話せないという人がいます。
緊張したり、良く思われようと意識して意味の分からないことを言ってしまったりします。
そして微妙な雰囲気になり、ぎこちない会話を続けてしまうのです。
家に帰ってから「なんでもっとうまくコミュニケーションできなかったのだろう」と落ち込んでしまうこともあるでしょう。
せっかく好きな人と話すチャンスに恵まれたら少しでも仲良くなりたいものです。
だからといって急に会話のスキルを向上させることはできません。
そんなときはせめて「曖昧な答え方をしない」という意識を持ちましょう。
曖昧な答え方をするとデートしてもらえない
例えば趣味の話になったとします。
好きな人から趣味を聞かれて、あなたは「キャンプ」と答えたとします。
そして「始めてからどれくらい経つの?」と聞かれたとしましょう。
このとき「けっこう長いかな…」と答えてはいけません。
「学生時代からだから7年くらい」と答えなくてはならないのです。
曖昧に答えた時と、具体的に答えた時では相手からの評価が変わるのです。
このことはジェームズクック大学のデミング・ワン博士らの実験でも分かっています。
この実験ではカフェでの会話などを評価させているのですが、具体的な回答と曖昧な回答では好感度に有意に差が出ることが判明しました。
また質問に対して具体的な答え方をしない人は、友達になったりデートしたいと思われる傾向が低いことも分かりました。
欺瞞や社会的無関心の表れと解釈される
なぜ曖昧な答え方をする人は敬遠されてしまうのでしょうか?
それは欺瞞や社会的無関心の表れと解釈されるからです。
人間は他者と協力しながら生きる社会的動物です。
ですから、会話をするときにしっかりとコミュニケーションを取らなければなりませんし、そういう態度を見せるのが当然であると無意識に思っています。
ウソをつかずにネットワークを良好に保つ態度が基準点になっているのです。
そのためコミュニケーションを取ろうという意思が見えないと、ゼロどころかマイナス評価になってしまうのです。
そして、友達としても恋人としても付き合いたくないな…と思われてしまうことさえあるのです。
好きな人と話すと混乱してしまう人はどうすれば良いか?
といっても好きな人と話すと混乱してしどろもどろになってしまう人もいるでしょう。
簡単な質問でも頭がうまく働かないこともあると思います。緊張している時には当然の反応です。
そんなときでも一生懸命に答えようという姿勢を見せれば問題ありません。
言葉の紡ぎかたが下手でも、説明がうまくできなくても、自己開示しようとする態度が肝要なのです。
それによってコミュニケーションの意思が相手に伝わります。
また自己開示の度合いはリンクしますから、あなたが心を開けば、好きな人も同じレベルで心を開いてくれます。
それによって親密な関係へと一歩ずつ近づいていくのです。
参考文献:Wang, D., & Ziano, I. (2023). Give Me a Straight Answer: Response Ambiguity Diminishes Likability.