二人の男性から同時に告白されたり、彼氏がいるのにほかの男性からアプローチされたときにどっちが好きなのか分からないという状態になってしまうことがあります。
それぞれの良いところを比べてみたり友達に相談してもなかなか答えは出ません。
二人の人を同時に好きになってしまった場合(もしくはそう勘違いしている場合)は自分が100%納得できる答えを出すことは難しいです。どちらを選んでも多少は後悔するものなのです。
それでも判断をしなければならない場合にどのような基準で考えれば良いのでしょうか。
自分が何かをしてあげたいのはどちらか?
二人の男性を同時に好きになっている状態でどちらかを選ぶときはそれぞれの良い面に注目しようとします。
どちらと付き合ったほうが自分にメリットがあるのかという「してもらう側」の視点で考えています。
しかしそれだけを見ていても延々と迷い続けるだけで答えを出すことは出来ません。
そんなときは自分を基準に考えてみると答えが出せるかもしれません。
自分が何かをしてあげたいと強く思うのはどちらの男性でしょうか?
例えば相手が重い病気になったとき献身的に介護してあげたいと思えるのはどちらでしょうか?
結婚したあとに相手が働けない事情になったとしたら自分が何とかしてあげようと思える相手なのか?それとも離婚を考える相手なのか?
このように最悪な事態を想定し自分がどう動くだろうかという視点で考えるとどちらが大切な存在なのか判断しやすいかもしれません。
自分が絶対に許せないと思う行動をしないのはどちらの男性か?という視点でも答えが見つかるかもしれません。
友達に相談するときは自分が何を喋ったのかに注目する
どっちが好きなのか分からないという相談にいらっしゃる女性は少なくありません。
相談に来たからといって必ずしも納得のできる答えが出るわけではないのですが中には明らかにどちらが好きなのか分かる人もいます。
本人は気づいていなくても客観的に見ているとハッキリと分かるのです。
最も分かりやすいサインは話しているときの雰囲気です。
それぞれの男性の良いところを話しているときにどちらか一方の話をするときは非常に楽しそうな表情をするのです。
そしてもう一方の話をするときは事実を淡々と述べているだけということがあります。
心の錯覚を愛情だと勘違いしてしまっているときにこのようなことが起こります。
また無意識のうちに自分の中で既に答えが出ている人もいます。
こういう人の場合は自分で選びたいと思っている人の良い情報を一生懸命に伝える傾向があります。
そして選びたくない方の情報は悪い情報を強調して伝えます。
これは無意識のうちに自分が選びたいと思っているほうにいけるように背中を押してもらいたいと思っているためこのような現象が起こります。
どちらが好きなのか分からないときに友達に相談するのは悪いことではありませんが判断までしてもらうのは危険です。
なぜなら友達はあなたからの情報しか持っていないからです。全員が知り合いだったとしてもあなたの目を通した情報が強く伝わり影響を与えます。
あなたが友達に相談するときは辛いときや嫌なことがあったときが多いと思います。そのため友達に提供している情報にはかなりの偏りがあります。
それにも関わらずあなたは友達と自分は同じ情報を持っているという前提でアドバイスを受け入れてしまうので危険なのです。
友達に相談する場合は判断を委ねるのではなく自分を観察するように意識しましょう。
どちらの男性の話をしているときが楽しそうな顔をしているのか?
自分で選びたいと思っている方のポジティブな情報ばかりを強調していないか?
これらのことを意識すると自分がどうしたいのか自ずと見えてくるはずです。
判断を鈍らせる要素
どちらが好きなのかを考えるときに判断を鈍らせる要素があります。
これらの要素は好きか嫌いかの判断においては除外しなければなりません。
新しさは魅力をプラスする
例えばあなたに長年付き合っている彼氏がいたとします。そして最近新たに他の男性と出会い告白されました。
このようなシチュエーションにおいては新しく出会った相手に魅力を感じやすいものです。
彼氏とは安定した関係を築いているため興奮を呼び起こすホルモンは出ませんが新しく出会った相手にはそれが出るからです。
1年前に100万円で買ったバッグよりも昨日買った2,980円のバッグのほうが最初の数週間は使いたくなるのと同じです。
また人間というのは既に手に入れたものは価値を低く見積もる傾向があります。
そして新しく出会った相手のことは良く評価しがちです。分からない部分についても無意識に「良い」と決め付けるのです。
この錯覚に陥ったまま彼氏と別れて新しい男性と付き合うと数ヵ月後には相手の本性が見えてきて悔やむことになります。
すでに出来あがった人間関係
彼氏との愛情が完全に冷めているのに別れることが出来ないというケースもあります。
例えば彼氏の友達や家族とも上手くいっている場合に判断が鈍ります。
特に彼氏の家族とも仲良くなっている場合はそのまま結婚すれば人間関係は楽でしょう。「結婚願望がない男性が変わる時」で説明しましたが、男女関係なくパートナーの家族との相互作用は絆を強化するものです。
新しい彼氏をつくって最初から人間関係を構築する面倒臭さを考えると今の彼氏と一緒にいた方が労力は少なくて済みます。
しかしこれは彼氏の魅力ではなく今の環境の魅力であり誰が好きなのかという判断をするときには除外しなければならない要素です。
紙に書き出しても決められない
それぞれの特徴を紙に書き出すことによって気づいていなかった良い一面や見落としていた欠点に気づくことが出来ます。
しかしそれだけでどちらが好きなのかを決めてはいけません。
それぞれのメリットをリスト化して多かったほうを選ぶという方法は家電製品を買うときには役に立ちますが恋愛には向いていないのです。
なぜなら全ての項目が同じ価値ではないからです。
恋愛における価値観は人それぞれ異なります。愛情を重視する人もいれば安定した生活を重視する人もいます。条件で選ぶことも決して悪いことではありません。
しかしそれらを紙に書き出すと全ての項目が同じ価値のように見えてしまいます。そしてそのまま選ぼうとしてもしっくり来ないのです。
他がすべてダメでもたった一つの良いところが他を凌駕するのが恋愛感情です。
紙に書くというのはあくまでも自分の気づいていないポイントを見つけ出すための手段です。
思考や感情の整理にはとても役立ちますのでぜひやるべきですがそれで勝敗をつけて決めてしまってはいけません。
どちらを選んでも後悔する
二人の男性の間で揺れ動いて決断を下した場合どちらを選んでも後悔します。
どちらかを嫌いになって選んだわけではないのですから当然です。
もし違う相手を選んでいたらどうだったのだろう?という妄想は誰でもしてしまうものです。
とくに恋人とケンカをしたときなどは自分の選択が間違っていたのではないかと思ってしまうこともあります。
ですから悩みが出ている時点で完全に納得のいく選択は出来ないと思っていたほうが良いです。
選んだ後に後悔したときの自分の心の対処法まで決めておく必要があります。
決め手となるポイントがないということはどちらのこともそこまで好きではない可能性もあります。
どちらが好きかで悩んでいるときは視野狭窄に陥ってしまうこともあります。実は2番目に好きな人と3番目に好きな人の間で迷っているだけかもしれません。
視野を広く持つということも大切です。彼氏に対する愛情がなくなったことに気がついただけということもあるのです。
どちらかを選ぶのではなくどちらも選ばないという選択があるということも忘れないでください。