彼氏に優しくできないというのが一時的なものである場合は気持ちが冷めたとか自分が疲れているといった理由が考えられます。
他にも彼氏のせいで自分の可能性が狭まっているような感覚を持っているとイライラしてしまい優しくすることはできないでしょう。
これらは一時的な状態ですから時間が経過したり他の人と付き合うことによってか解決できます。
しかし誰と付き合っても優しくすることができないという場合は自分の過去に原因がある可能性があります。
愛着が形成されないと共感性が育まれにくい
彼氏に優しくできない原因のひとつとして母親との愛着形成の失敗をはじめとするこども時代の愛情不足が考えられます。
赤ちゃんは生後3ヶ月くらいまでは他人の区別がつかないと言われています。
それを過ぎて母親(または最も近しい養育者)と他人の区別がつき母親を目で追ったりするようになります。
これが愛着の始まりです。やがて母親の姿が見えないと泣き出したり後追いをするようになります。
2,3歳頃までは常に母親と一緒にいたいと思います。母親との愛着がしっかりと形成されると他の家族にも愛着が形成されるようになります。
最初に母親との愛着形成がうまくいかないとその他の人間への愛着や思いやりを持てなくなると言われています。
最初の段階でつまづくとその後の人間関係にも悪影響を与えてしまうのです。
子供時代の愛情が不足すると共感性が育まれないことがあります。
相手の立場でモノを考えたり相手の気持ちを汲み取ることができないということです。
発達心理学の世界に「愛他行動」というものがあります。簡単に説明すると損得勘定抜きで他人に優しくすることです。
この愛他行動は共感性のない人には起こりにくいです。つまり子供時代の愛着がきちんと形成されているかが大切なのです。
彼氏に優しくできないという人は彼氏に対してだけなのでしょうか?
誰に対しても優しくすることができないのであればそれは子供時代の愛着の問題かもしれません。
家族の問題
子供が親の真似をするということは発達心理学の専門家でなくとも知っています。
親が他者に優しく接していればそれを真似て子供優しくなります。
幼稚園の先生をしている人から聞いた話ですが子供を見ればその子の親がどの人かほぼ確実に分かるそうです。顔が似ているからではなく態度が同じだからだそうです。
彼氏に優しくすることができないという女性は自分の母親が父親にどう接していたか思い出しみてください。
もしかしたら母親が父親に優しく接していなかったということはないでしょうか?そして今自分が彼氏に対して同じことをしていないでしょうか?
多くの人にとって異性との付き合い方の最初のお手本は両親です。両親のようにはなりたくないと思っていても何らかの影響は受けているものなのです。
自分と父親との関係が影響をしていることもあります。
例えば父親から優しくされなかったり虐待されていた場合その仕返しを彼氏にしてしまうこともあります。
彼氏に父親を投影しているのです。だから優しくしたいと思えないのです。
父親が弱々しいタイプであった場合も彼氏に同じような言動が見られたときにイライラして優しく出来ないとことがあります。
このように彼氏に優しくできないという女性でストレスや愛情の欠乏に原因がない場合は家族の問題であることが多いです。
誰と付き合っても優しくできないという人は心の奥底にある原因に気づきそれを取り除かないと解決できないのです。