自分が好きだと思っている相手でも追いかけられると冷めてしまうという人がいます。
これは追いかけられることで自由を奪われるという息苦しさを感じているからかもしれません。
また自己肯定感が低いため自分を好きになる異性に対し警戒している可能性や脳内の報酬系の働きが関係している可能性もあります。
心理的リアクタンス(反発)
人間というのは基本的には自由でいたいと思っています。自分のことは自分で決めたいのです。
これは恋愛関係においても同じです。相手ばかり主導権を握っていると自分の自由が奪われたような気持ちになります。
すると自由を奪い返すために反発したくなります。これを「心理的リアクタンス」と呼びます。
心理的リアクタンスの強い女性の場合、男性から追いかけられることで自分の自由を奪おうとしているのではないかと考えてしまい冷めてしまうのです。
たとえ相手に好意を持っていたとしても相手のペースで追いかけられ自分のペースを乱されることによって心理的リアクタンスを感じます。そして嫌いになるということで自由を守ろうとするのです。
学校や職場で決まったことに素直に従うのに抵抗がある人はこの傾向が強いと言えます。
自由を奪うための抵抗ということについてより深刻な状態は親の過干渉の影響があります。
親から心理的な領域を侵害され続けた人、親に精神的な息苦しさを感じていた人は男性から追いかけられることで再びその感覚が甦ります。
すると「もう二度とあんな息苦しい思いはしたくない」と思い追いかけてくる相手を拒絶したくなります。追いかけてくる相手と過干渉な親を重ね合わせてしまうのです。
自己肯定感が低い
自分で認識しているかしていないかに関わらず自己肯定感の低い人は異性から追いかけられると急激に気持ちが冷めることがあります。
自分は他人から好かれるべき存在ではないという気持ちがあるため自分を好きになる人は誤った行動をしていると無意識に思ってしまうからです。
また「私なんかを好きになる人なんていないのだから何か裏があるのでは?」と疑いの気持ちが芽生えてしまうことで冷めてしまうこともあります。
自己肯定感の低さが影響している場合は「冷める」というよりも「恐怖」という感情のほうが大きいかもしれません。
脳の報酬系は手に入らないときのほうが活発になる
もしかしたら両思いかもしれないというドキドキした状態が最も興奮するという人もいます。
脳内の報酬系の領域は手に入らないときのほうが活発化するという研究結果もあります。
手に入るかどうか分からない状態の興奮の虜になっている人は相手がいつでも手に入る状態になってしまうと報酬系のはたらきが弱まり冷めてしまうのかもしれません。