浮気されやすい性格はあるのか?ということを調べた研究があります。
個々の性格の特徴と浮気された経験を聞き取ったものです。
それによると男女に関係なく調和性の高い人(=従順)は浮気されやすく、誠実性の高い人(=慎重)は浮気されにくい傾向があるようです。
5つの性格の特徴
今回紹介するのはオハイオ州立大学のメグナ・マハンブレイ博士の研究です。
この研究では性格を以下の5つの特徴ごとに数値化しています。
- 調和性:従順、謙虚、優しさ
- 誠実性:慎重で良心がある
- 開放性:好奇心や行動力がある
- 外向性:人との関わりを求める積極性
- 神経症傾向:不安を感じる、傷つきやす
上記は「ビッグファイブ」と言われる特性論で心理学の研究で頻繁に使用される尺度です。
それぞれの特性がどれだけ当てはまるかを4段階で自己申告してもらいます。
(※これらの数値は高ければ性格が良いというものではありません)
調和性の高い人は浮気されやすい
調査の結果によると5つの特徴の中で調和性の高い人は浮気されやすいということが分かりました。
調和性には従順さや謙虚さ、相手を思いやる優しさなどが含まれます。
データによるとこの特徴が1段階上がると浮気される確率が約3倍になります。
なぜ調和性が高いと浮気されやすいのでしょうか?
その理由の一つはパートナーの側が「この人なら浮気しても許してくれるだろう」と考えてしまうからです。
調和性の高い人は波風を立てることを好まないため相手に非があるときでも穏便に済ませてくれることが多いです。
そのため浮気についても同様に許してくれるだろうと思われてしまうのです。
また他人を好意的に判断する傾向もあるため浮気っぽい人に出会ってもそれを見抜きにくいということも考えられます。
誠実性の高い人は浮気されにくい
反対に浮気されにくいのはどんな特徴を持つ人でしょうか?
それは誠実性の高い人です。
誠実性には慎重さや自分への厳しさ、良心が含まれます。
この特徴が1段階上がると浮気されるリスクが約53%減ります。
誠実性の高い人が浮気されにくい理由としてはセックスライフも含めて理想的な関係を築くことに注力する傾向があるためと考えられます。
別の研究でもこのタイプは性的な要望をパートナーに伝えやすいことが分かっています。
また問題が起こったときに我慢するよりも話し合うことを選ぶため前向きな解決ができます。
慎重さも持ち合わせているためパートナー選びの段階で浮気するタイプを見抜きやすいともいえます。
浮気されないためにできること
この研究から浮気されないためのヒントを得ることができます。
悪い部分にも注目する
まずはパートナーを選ぶときは良い部分だけではなく悪い部分にも注目することです。
男女に関係なく恋愛モードになると判断力が落ちるということを頭に入れておきましょう。
浮気は許さないという態度をはっきりする
浮気したら許してもらえないと相手に思わせることも重要です。
ただし「浮気しないでね」と言葉に出す必要はありません。
それを言ってしまうとあなたの立場が下がります。間接的な表現や雰囲気で伝えましょう。
「浮気したら別れる」と心の中で強く思っていれば何気ない会話の中にもその態度が出るものです。
我慢するより話し合う
問題が起こったときは前向きに話合うことで解決しましょう。
いつも我慢するというのは無意味に従順になるということです。
我慢を繰り返すと相手が図に乗ってしまい何をしても許されると勘違いします。
つまり浮気されるリスクも高くなるということです。
参考文献:Mahambrey, M. (2020). Self‐reported Big Five personality traits of individuals who have experienced partner infidelity. Personal Relationships.