アンケートにもよりますが不倫をしたことのある女性というのは3割以上はいるそうです。
私の恋愛カウンセリングの体験でもそれ以上はいると思います。最も多いパターンは男性が既婚者で女性が独身というパターンです。
何度か恋愛をした中で不倫をしたことがあるというのであればそれほど深く考える必要はありませんが毎回既婚者しか好きになれないのであれば問題です。
不倫がやめられない原因は不倫関係がもたらす興奮にハマってしまっているか過去の体験がトラウマになっているかであることが多いです。
不倫でしか味わうことの出来ない高揚感や過去を取り戻そうという欲求が自分を突き動かすのです。
不倫がやめられない人は原因に気づき自分で変わるための行動を起こす必要があります。
不倫の刺激がクセになっている
不倫がやめられない女性は不倫関係という状態がもたらす興奮の虜になっているというパターンが多いです。
障害のある恋愛ほど燃えるということはよく知られています。不倫が興奮するのはこのためです。
心理学者のリチャード・ドリスコール達が複数のカップルに対して行ったアンケートによると親の反対があると感じているカップルほど二人の結びつきが強いという結果が出ています。(最近の研究では逆の結果のものも多いですが…)
このように障害があることによって恋愛が情熱的なものになる効果を「ロミオとジュリエット効果」と言います。
ほとんどの場合が周囲に対する反発を恋愛の興奮と勘違いするという錯誤帰属が起こっているに過ぎないのですが本人たちは気づかないものです。
不倫がやめられない女性は「不倫はいけないこと」という社会通念に反発している興奮を恋愛の興奮と勘違いしているのです。
不倫相手が離婚して正式にお付き合いできるとなった途端に冷めてしまうこともあります。
人間というのは禁止されていることほどやりたくなる生き物です。このような心理をカリギュラ効果と言います。
禁止されるということは自分の行動を制御されるということです。すると自由を奪われたと思って反発したくなるのです。
不倫をしてはいけないという倫理観が自分を制限しているように思う人は不倫をすることで自由を奪い返そうとしているのかもしれません。
制限されると反発したくなる感情を心理的リアクタンス(反発)と言います。
自分が心理的リアクタンスの強いタイプかどうかは日常生活の中でも知ることが出来ます。職場や学校で他人の決めたことに素直に賛成できない人は心理的リアクタンスが強いタイプです。
不倫がやめられない女性の中には既婚者特有の雰囲気に惹かれてしまうという女性もいます。結婚をしているということは少なくとも一人はその人に一生を捧げても良いと思っている人がいるということです。
他の誰かが品質保証をしてくれているようなものですから魅力的に見えるのは仕方ありません。特に女性は同性が高く評価した異性を同じように高く評価する「配偶者選択の模倣」という現象が起こりやすいのです。
また他の人のものほど欲しくなるという心理もありますから既婚者に惹かれても不思議ではありません。
家族を大切にしている姿にキュンとしてしまうという女性もいるでしょう。(余談ですが私のカウンセリング経験から言うと家族を大切にしていることを必要以上にアピールする男性ほど不倫願望が強い気がします)
相手が既婚者でなかったとしたらそこまでの魅力を感じていただろうか?ということを冷静に判断する必要があります。
不倫とトラウマの関係
不倫をやめられない原因としては過去のトラウマも考えられます。そのことに本人が気づいていないケースも多いです。
両親の仲が悪かったり父親から虐待されていたりした場合、または過去の恋人に酷い目に合わされた場合にそれらが不倫に走らせている可能性があります。
不倫がやめられないという女性のカウンセリングをしていると父親が不倫をしていたという人が割と多いです。
それによって家庭内がめちゃくちゃになって辛い思いをしたから自分は不倫なんか絶対にしないと思っていたのに……という人もいます。
それでも不倫をしてしまうというのは仕返しをしたいという気持ちの現れです。過去に自分の父親を奪った女性と不倫相手の奥さんを重ね合わせているのです。
もしくは自分が不幸な家庭で育ったことで幸せな家庭が許せないと思っているのかもしれません。
親の躾が厳しすぎたためにそれに対する反発で不倫をしてしまうということもあります。
さきほども説明しましたが心理的リアクタンスが発生しているのです。親から抑圧されたことで奪われた自由を取り戻すために不倫をするということです。
劣等感を拗らせてしまったため不倫がやめられなくなることもあります。
モテたいという願望が強いのにモテない人の場合は人のものを奪うことで上の立場になったような気分になります。
独身男性と付き合うよりも既に誰かのものになっている既婚者と付き合うほうが難易度が高いのだからそれが出来る自分は美人なあの子よりも凄いと思いたいのです。
美人ではない人ほど不倫を自慢したがるのはこういった心理が関係しているといえるでしょう。
不倫関係というのは最終的には結ばれないということを自分でも分かっています。
それでもあえて既婚者とばかり付き合うというのは心のどこかでは男性と結ばれたくないと思っているからかもしれません。
両親の仲が悪く母親が不幸な目に遭っているのを見て育つといつか自分もそういうことになるのではないかと思い無意識に既婚者を選んでいるのです。
既婚者であれば結婚をする必要はありませんから自分が不幸になることは避けられるという思考です。
不倫がやめられないという人は必ず何らかの原因があります。それに自分で気づくことが不倫をやめる第一歩です。