年の差カップル!女性が年上の場合に上手くいくかを決めるもの

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アメリカで年の差カップルの話題になると「自分の歳の半分に7を足した歳より下はダメでしょ」というネタが出ることがあるそうです。

論文のイントロダクションに書かれているのを見たこともあるので割と有名なネタなのかもしれません。

自分が30歳なら23歳以上、40歳なら27歳以上を恋愛対象とすべきということになります。

この基準が適切なのか不明ですが、年齢差というのは良くも悪くも恋愛に影響を与えるものです。

年の差カップルは2、3年ほど付き合うだけなら、うまくいくかは本人たち次第です。お互いがどれだけ愛情を持っているかの問題です。

しかし、長く付き合ったり結婚したりすると、同世代同士のカップルと比べ、幸福度が下がりやすい傾向にあります。

年の差カップルについての調査結果

カップルの年齢差についての調査は複数行われていますが、その結果は似ています。

同年代同士のカップルの満足度が最も高く、年の差が開くほどに別れる確率が高まるというものが多いです。

年齢差が5歳あると離婚率が18%増え、10歳あると39%増えるという研究もあります。(同じ年齢同士の夫婦と比べた場合)

年上の側は満足度が高い

そんなこといっても、私たちは年の差カップルだけどラブラブで幸せという人もいるでしょう。

これは当然です。年の差カップルが上手くいきにくいというのはあくまで統計上のデータですから、全員が該当するわけではありません。

年齢差があるからこそ上手くいっているカップルもいるでしょう。

それから、付き合ってまだ数年しか経っていなければ幸福度は高いと思います。特にあなたの方が年上ならこの傾向は顕著なはずです。

しかし、時間が経過するとリスクが出てきます。

年の差婚は時間の経過により満足度が急激に下がりやすい

ディーキン大学のワン・シェン・リーらが年齢差とカップル間の満足度について調べた研究があります。

これによると最初の6~10年では年下と結婚した人の満足度は高く、年下と結婚した人の満足度は低いことが分かっています。

さらにその期間を過ぎると、年下と結婚した人の満足度も大きく低下することが分かっています。

同年代と結婚した夫婦と比べ、年の差婚をした人は時間の経過によって満足度が急激に下がりやすいのです。

なぜ年の差カップルの満足度は低いのか?

なぜ年の差カップルの満足度は低くなりやすいのでしょうか?

その理由として、経済や健康の問題への対処が難しいことが挙げられます。

ライフステージによって掛かるお金は変わります。一般的にはお金が掛かる年齢は、稼げるようになる年齢でもあります。

しかし年の差カップルの場合はこれがズレますから必要なときにお金がないという事態になりやすく、対処が難しくなるのです。

日本は世帯収入を男性が多く担っている家庭が多いですから、女性が年上の場合は特にこの問題が生じやすいといえるでしょう。

また、健康状態や体力面で夫婦間に差が出ると、一緒に何かしようとなったときに双方がストレスを感じやすくなります。

これも年の差カップルの関係に悪影響を及ぼす要因といえます。

女性が年上の場合に必要な見極め

女性が年上の場合にはさらにもう一つパートナーの満足度を下げる要因があります。

それは外見的な魅力についてです。

女性と比べて男性はパートナーの外見の魅力を重視することが複数の調査で分かっています。

女性の外見的な魅力が高いほど、家庭内での意見が通りやすいということが、浙江工業大学のリー・ジョンウの研究でも分かっています。

男女ともに加齢によって、見た目の魅力は減っていくものですが、パートナーの外見が変化したとき、男性の方が冷めやすいともいえます。

男性は何年経っても妻は出会った頃のままの姿でいると思っている人が多いです。妻が老けることを想像できないのです。

友達の若い妻を紹介されたときに、自分の年上の妻と比べてしまうという人もいます。

男性は何歳になっても若い子が好きという調査結果もあります。あなたのパートナーがこのタイプかどうかの見極めは大切です。

あなたは若々しくいるタイプか?老け込むタイプか?

ここまで説明してきた通り、年の差カップルがうまくいかなくなる理由として、ライフステージの時差による金銭面や健康の問題が挙げられます。

さらに、女性が年上の場合には外見の変化もリスクとなる可能性が高いです。

もし、あなたが年下男性との将来を考えているなら、これらの要因が自分たちに悪影響を及ぼしそうか、検討したほうが良いでしょう。

とはいえ、最も大切なことは、あなたがどのように年を重ねようとしているかです。

年齢というのは生まれてからの期間を示す数字に過ぎません。40歳のパートナーが41歳になったからといって、その瞬間に愛情が1%冷めるという人はいません。

同じ年齢でもどのように過ごすかで、健康も見た目も、精神も異なります。

この違いは年齢が高くなるほどに、明確になってきます。

40歳でオバサンに見える人もいれば、20代と間違えられる人もいます。

女性の方が年上のカップルの場合、年を取るごとに同世代に見えてくるというパターンもあります。

あなたは若いパートナーといることで、若々しくいられるタイプでしょうか?それとも疲れて老け込むタイプでしょうか?

前者であればうまくいく可能性が高いかもしれません。

参考文献:
・Wang-Sheng Lee & Terra McKinnish. (2016). The marital satisfaction of differently aged couples.
・Li Z (2022) Physical attractiveness and women’s intra-household bargaining power.