暗い場所でデートをするとうまくいくという話を聞いたことがないでしょうか?
これは暗い場所だと大胆な行動を取りやすく親密さが増すという実験結果が広まったためと考えられます。
しかし暗い場所でのデートが効果的な理由は他にも考えられます。
暗い場所では大胆になる?
デートに使えるような雰囲気の良いお店は照明を暗くしているところが多いです。ファミレスのように煌々と明かりがついてたらちょっと雰囲気が損なわれてしまうものです。
照明を暗くしているのはインテリアや料理とのバランスを考えてのことですが、それとは別にお客さん同士の親密さが増す効果を狙っているからとも言われています。
アメリカの心理学者ケネス・J.ガーゲンの実験によると人は明るい場所よりも暗い場所にいるほうが親密さが増すという結果があります。
ガーゲンは被験者を2つのグループに分けて片方を暗い部屋に、もう片方を明るい部屋に入れました。
被験者には「数人の人と一緒にいてもらいますが特に何かをしなければならないわけではありません」と伝えられます。
暗い部屋に入れられた被験者たちは最初こそ距離をとって当たり障りのない会話をしていましたが30分以上経過したところで会話がなくなりお互いに体に触れたり抱き合ったりするようになりました。性的な興奮を覚えたという人もいました。
一方で明るい部屋に入れられた被験者たちはお互いに適度な距離を保った場所に座り会話を続けましたが身体的な接触は行われませんでした。
この実験結果が日本でも広く伝わっているため暗い場所でデートをすると上手くいくと言われるようになったのだと思います。
しかしこの実験で注意しなければならないポイントがあります。
まず実験に参加した被験者たちは完全に匿名が保障されているということです。お互いに知らない人同士であり実験後も二度と会うことはない状態ということです。
また実験に使用された暗い部屋は赤外線カメラでなければ撮影できないほどの暗さだったのです。一般的なお洒落なバーよりもはるかに暗いと思われます。
このような条件が揃ってはじめて身体的な接触という大胆な行動が取られたということです。
暗い場所のほうが恋愛の気分が高まることが多いのは事実ですが大胆になりすぎると失敗してしまうかもしれません。
暗い場所では瞳孔が開く
暗い場所でのデートが恋愛にプラスに働く要因として瞳孔の大きさが挙げられます。黒目の大きさです。
目の中の色がついている部分を虹彩と言いますがその真ん中にあるのが瞳孔です。瞳孔が大きくなったり小さくなったりするのは虹彩が動くからです。
虹彩はカメラと同じようなはたらきをします。暗い場所では光をたくさん取り入れるために瞳孔が大きくなります。明るい場所では光はそれほどいらないので小さくなります。
つまり暗い場所にいくと瞳孔が大きくなるのです。
比較写真を見たことがあるのですが明るい場所と暗い場所ではハッキリと分かるくらいに瞳孔の大きさが異なります。
特に女性は瞳孔が開く(黒目が大きくなる)と魅力的になります。
瞳孔は暗い場所だけではなく興味のあるものを見たときにも大きくなるため「あなたのことを好意的に受け止めてますよ」というメッセージになります。
相手にそれが伝わるので黒目の大きな女性は魅力的に映るのです。
明るい場所と暗い場所ではあなたの顔が全く違う印象を与えているかもしれません。