好きでもないけれど嫌いでもない男性から結婚を申し込まれて迷う人は少なくありません。
何となく惰性で付き合っている彼氏に急にプロポーズされて悩んでいるという人もいるでしょう。
それなりに幸せにしてもらえそうだし良いかな?
でもやっぱり後悔するかな?
これから先もっと良い人いるかもしれないし…
でも今回を逃したら一生結婚できないかもしれない…
色々な考えが頭の中を巡りなかなか答えが出せないと思います。
好きでもない人と結婚した場合に後悔するかどうかは相手のタイプだけではなくあなた自身の価値観によっても変わります。
好きな人の欠点は慣れるが好きじゃない人の欠点は余計にイラつく
どんなに大好きな相手でも結婚して何年か経てば恋愛感情は落ち着くものです。何十年経っても出会った頃のようにドキドキするという人は稀です。
だからといって恋愛感情としての興奮がなくなったという理由だけで離婚する夫婦はいません。
一緒に暮らしていく中で家族としての愛情や尊敬、安らぎが芽生えてくるからです。
「好きでもない人と結婚しても最初から落ち着いているか数年後に落ち着くかの違いだけ?」と思うかもしれません。
しかし新婚初期のドキドキが重要な役割を果たすこともあるのです。例えば相手の欠点が気になるときです。
「結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ」とイギリスの歴史家トーマス・フラーが言ったように、結婚した後は多少のことは許すように心がけることで生活が上手く回ります。
結婚前に何となく気になる相手の欠点は外見的なものか内面的なものなのか人によって異なります。
相手の変な癖が気になって結婚が心配になるという相談をしに来る人もいます。
相手の欠点が結婚後に気にならなくなる人もいれば余計に気になる人もいます。
この二つを分ける要因はいくつか考えられますがその中の一つが相手に恋愛感情を持っているかどうかではないかと思います。
一緒に暮らし始めた当初は気になる欠点があったとしても好きだから許せます。
その他の良いところに目が行きやすいからかもしれませんし、一緒にいる興奮が打ち消してくれるからかもしれません。(英語圏では「バラ色のメガネを通して見ている」状態と言うことがあります)
そして恋愛感情がなくなるころにはその欠点に慣れてくるので気にならなくなるのです。
これが好きではない相手だった場合には許せないまま余計にイライラが募っていくのではないでしょうか?
好きではない人と結婚をして後悔しているという相談に来る人の話を聞いているとそんな気がします。
好きでもない人との結婚を考えている人は自分が他人の出す生活音やちょっとした癖に敏感なタイプかどうかよく考えたほうが良いです。
好きな人の欠点は慣れる可能性が高いですが、好きではない人の欠点は余計にイライラする可能性が高いのです。
猛アタックしてきた男が結婚後に豹変する可能性
好きでもないけど結婚したという女性にその理由を聞くと「相手が猛アタックしてきたので、これから先これ以上に私のことを好きになってくれる人はいないと思った」とか「結婚後も尽くしてくれるからそれなりに幸せかなと思って」などと言うことがあります。
その予想通りに幸せな結婚生活を送っている人もいれば物凄い後悔をしている人もいます。
好きでもない人と結婚するか迷っている女性が陥りやすい罠があります。
それは「ドキドキはしないけれど不満のないそれなりに幸せな結婚生活」は確実に手に入るという前提で判断しようとしていることです。
好きでもない人との結婚という大きなマイナス要素を受け入れるのだからその他の部分については不満はないと思い込んでしまうのです。
「女性は男性から思われて結婚するほうが幸せになれる」と言います。確かにその通りでしょう。
しかしそれは結婚後も大切に思われていた場合です。
結婚するまでは「好き好き!」と言って熱烈なアプローチをしていたのに結婚した途端に何もしてくれなくなる男性もいます。
手に入れた瞬間に興味がなくなるというのは人間の心理としても不思議なことではありません。
好きでもないけれど大切にしてくれそうだからと結婚した場合、パートナーに対する期待値は上がります。
言葉には出しませんが心のどこかでは「あなたなんかと結婚してあげたんだから尽くしなさいよ」という気持ちもあるかもしれません。
そのため期待が裏切られた場合の不快感は好きな人と結婚した場合よりも大きくなるでしょう。
好きでもない人と結婚する場合、自分を納得させるために相手の良いところを無理矢理探そうとします。
そして「恋愛感情がない」ということ以外は満足しているということにしてしまうのです。
このような錯覚を起こさないように注意してください。
また大好きだった彼氏に振られた直後は自分に対する評価が下がっているため、好きと言ってくれる人に対する判断力が鈍ることもあります。
自分はどういうタイプなのか考える
好きでもない人と結婚したからと言って必ず後悔するというわけではありません。
いつも恋愛の相談に乗ってもらっていた長年の男友達と結婚して幸せに過ごしているという人もいます。
長年の友人というのは恋人と違ってお互いがカッコつけずに素の自分を見せられます。
素の自分でいるのに不満を覚えない人間同士ということは一緒に生活する相手としては相性が良い可能性が高いですから結婚しても上手くいきやすいのです。
長年一緒にいてよく知っている相手でないと上手くいかないということもありません。
婚活パーティーで知り合ってそれほど好きではなかったけれど結婚生活を送るうちに好きな気持ちが芽生えることだってあります。
子供が生まれお互いが父親と母親の役割を果たすことで家族としての愛情が生まれることもあります。
元も子もない言い方ですが好きでもない人と結婚してうまくいくかどうかは自分と相手次第です。
相手の男性が心が広いタイプで尊敬できる部分のある人なら不満は持ちにくいでしょう。
そしてあなた自身が結婚というものに夢を見すぎていないことも大切です。
大恋愛の末に結婚することに大きな憧れを抱いている人の場合、我慢して好きでもない人と結婚すると不満が残りやすいです。結婚後に素敵な人と出会ってしまったりしたら余計に後悔するでしょう。
好きな人との結婚であれば恋愛感情が冷めたとしても一度は好きになったという事実があるためそういった不満は起こりにくいと言えます。
好きでもない人との結婚を迷っている人はまずは自分自身がどういうタイプなのかを振り返ってみると答えが出やすいのではないでしょうか?