浮気をする男性の特徴というのは色々と言われています。
性欲が強いとか、飽きっぽいとか、寂しがり屋、不安定な愛着などです。
今回はそのような性格的な側面にフォーカスした特徴ではなく、無意識の行動や環境から浮気しやすい男の見分け方を紹介したいと思います。
浮気する男の特徴はこの一瞬に出る
男性というのは彼女がいようといまいと魅力的な女性がいたら見てしまうものです。
私はカフェ等で窓際に座った時、外を歩く人を観察しているのですが、カップルで歩いていてもすれ違う異性をチラ見してしまうのは圧倒的に男性が多いと思います。
自分が見られていることに頻繁に気づくという女性もいるでしょう。
下品な言い方ですが男性は「複数のメスに子孫を産ませたい」という本能がありますから、無意識にそのチャンスを伺っているのかもしれません。
しかし、人間には理性がありますから、他の女性を見ても「イカン、イカン、大切な彼女がいるのだ」と自制しすぐに視線を外します。
これは1秒にも満たないほんの一瞬の出来事なのですが、浮気をする男性は理性が働きにくいので、それが遅れます。
ほんの少しですが長く見てしまうのです。
つまり、彼女や妻以外の女性を見る時間が長い男性ほど浮気する可能性が高いということです。
彼氏がよそ見ばかりしてる、という直感は結構当たるということです。
視線を外すのに時間がかかる男は浮気する
浮気する男ほど他の女をよく見るということは実験でも証明されています。
フロリダ州立大学のジェームス・K・マクナルティ准教授らの面白い実験があります。
顔写真にどれだけ気を取られるか?
この実験では224人の参加者に、モニターに映った図形が丸か四角かを瞬時に判断して答えていくという課題をやってもらいました。
次々に図形が現れるのですが、図形が切り替わる合間に、画面の右上や左上に人の顔写真が表示されます。
参加者はそちらに気を取られますが、すぐに次の図形に注目しなければなりません。
つまり、顔写真を見てから図形を判断するまでの時間の長短で、どれだけ気を取られていたか分かるということです。
3年間の追跡調査で浮気したか確認
この実験のすごいところは、参加者をその後も約3年にわたり定期的に追跡調査したことです。
何を調べていたかというと、浮気をしたかどうかです。
そしてその回答を先ほどの図形の実験と統合すると面白いことが分かりました。
魅力的な顔写真が表示された時、そこから視線を外すのに時間が掛かった人ほど浮気をしていたのです。
つまり美人や可愛い人を見たとき、すぐに視線を外さない人は浮気する確率が高いということです。
他の女を褒める男も浮気をする
彼女や妻以外の女性を頻繁に褒めるのも浮気をする男性の特徴です。
「魅力の切り下げ効果」
誰かと付き合ったり結婚している時、人間の脳は他の異性の魅力を低く評価します。
心理学では「魅力の切り下げ効果」などと呼ばれ、複数の実験で証明されています。
この効果が起こることで浮気する可能性が下がるといわれています。
他の女に「美人だなぁ」という男に注意
今回の実験では参加者に異性の魅力も評価させていますが、この効果が起こっています。
パートナーのいない人と比べ、パートナーのいる人ほど他の女性の魅力を低く評価したのです。
しかし、パートナーがいるのに他の異性を低く評価する現象が起こらない人もいました。
そして、この人たちも浮気をする可能性が高かったのです。
あなたの彼氏や夫が他の女性を見つめながら「美人だなぁ」などと言う機会が多ければ、浮気する可能性が高いかもしれません。
所属しているコミュニティが浮気のしやすさに影響する
私はコンサルティングの仕事もしているので、企業の社長のプライベートを知る機会も多いのですが、浮気している人も多いです。
なぜ社長は浮気するのでしょうか?
一つの理由としては、会社を経営するような人は、性欲に関連する男性ホルモン(テストステロン)も多いからということが挙げられます。
「英雄色を好む」というのもこれが原因といわれることが多いです。
実は他にも理由があります。それはコミュニティの問題です。
倫理観は所属するコミュニティの平均に近づく
「倫理観は所属するコミュニティの平均に近づく」というのが私の持論なので、顧客の社長には付き合う相手を選ぶように口を酸っぱくして言っています。
不正行為に抵抗のないコンプラ意識の低い人たちと付き合っていると、脱税や労基法違反を犯す気が起こりやすくなるのです。
そしてこれは浮気についても同じです。
港区女子を集めてワイワイやっているようなコミュニティで浮気している社長を多く見ていると、「他の人もやっているし…」と感じて浮気が悪いことという認識が薄れてしまうのです。
「みんな浮気しているのだから自分だって良いでしょ」
周囲の浮気を見ることで自分もその気になってしまうことはライヒマン大学のグリット・バーンバウム教授らの実験でも分かっています。
この実験では参加者が2つのグループに分けられ次のどちらか一方の情報が教えられました。
- 浮気をしたことのある人は85%
- カンニングをしたことのある人は85%
(※どちらも実験のために作られた根拠のない数字です)
その後で、サクラの実験スタッフが好意的に接してくるなど、浮気心を誘発するようなシチュエーションに晒されます。
すると「浮気をしたことのある人は85%」と知らされたグループの方が浮気へのモチベーションが高まったのです。
「みんな浮気しているのだから自分だって良いでしょ」という考えになりやすかったということです。
あなたの彼氏が浮気していなくても、その友達が浮気している人ばかりだと、いつかそれが伝染してしまうかもしれません。
浮気する男の特徴まとめ
ここまでの説明をまとめると浮気しやすい男性の特徴は以下の通りとなります。
- 他の女性を見る時間が長い(注意を逸らすのが遅い)
- パートナーがいるのに他の女性を高評価する
- 浮気する人に囲まれた環境にいる
男性の場合、パートナーの魅力が高いと思うと浮気のリスクが低下することも分かっています。(女性ではこの効果は見られず)
浮気されるのでは?と心配ばかりして、オドオドしていると魅力的に見えませんから、堂々としていましょう。
参考文献
McNulty, J. K., Meltzer, A. L., Makhanova, A., & Maner, J. K. (2018, February 12). Attentional and Evaluative Biases Help People Maintain Relationships by Avoiding Infidelity. Journal of Personality and Social Psychology. Advance online publication
Birnbaum, G.E., Zholtack, K. & Ayal, S. Is Infidelity Contagious? Online Exposure to Norms of Adultery and Its Effect on Expressions of Desire for Current and Alternative Partners. Arch Sex Behav 51, 3919–3930 (2022).