他人の不倫に接する機会の多い職業といえば弁護士や探偵、カウンセラーなどが挙げられます。
これらの仕事をしている人たちのあるあるネタがあります。
それは「夫の不倫相手は妻よりブス」というものです。
私も「夫が不倫しているので離婚すべきかどうか迷っている」という女性の相談を受けることがあります。
そのときに興信所が撮影した不倫相手の写真を見せてもらうことがあるのですが妻よりも美人ということは滅多にありません。
お互いが本気で恋愛感情を持っている不倫の場合にはこの法則に当てはまらないこともあります。
つまり不倫相手のほうが美人のケースもけっこうあるのです。
しかし軽い遊びの不倫では例外なく妻のほうが美人です。
※ここでいう夫の不倫相手というのは独身の女性のことです。
既婚女性の場合は遊びでも美人のケースもあります。詳しくは「美人が不倫をする特別な心理」に書きました。
独身美人を狙う平均レベルの男性は滅多にいない
なぜ夫の不倫相手が独身女性の場合にブスなのでしょうか?
それは夫の立場で考えれば分かります。
独身の美女と知り合ったとして、既婚という不利な立場でその相手を狙うでしょうか?口説けると思うでしょうか?
本気で好きになってしまった場合は別ですが不倫相手として狙うには難しいので避けます。
既婚なのに独身の美人を遊び相手として狙う人は自分のレベルが高いと分かっている人か、自分を客観視できない人です。
ということで美人は無理なので取り合えず普通レベルを狙おうとします。
しかし普通レベルでも既婚というハンデを背負っていると独身のときのように上手くは行かないことの方が多いです。
つまり世の中の大半を占める平均レベルの男性にとってはモテなそうな女性を狙うのが最も効率的なのです。
どんなセリフを言ったとしても不倫の初期は肉体関係を持つことが目的なのですから「ギリ抱ける」と思えるレベルなら良いのです。
自分のレベルを認識している人が美人を狙う場合は相手が既婚の場合です。
その場合は「自分でもいけるかも」と期待ができるのです。そしてタイミングさえ合えば本当に関係を結べることもあります。
ただし既婚の場合は相手の夫から訴えられるリスクも考慮しなければなりません。
最もリスクが低くリターンを得やすそうなのがブスな独身女性ということになります。
恋愛経験が少ない女性であれば優位に立てそうな気がしますし、お金をかけなくても文句を言わないでいてくれるだろうという期待が持てるということもあります。
ハイスペックな男性でもブスを狙うことはある
ハイスペックな男性の不倫相手がブスということも決して珍しくはありません。
それなりの社会的地位を得ると既婚者でもレベルの高い女性が集まります。
あまり大きな声では言えませんが周囲が接待のつもりで勝手に手を回すこともあります。
男性は美人で色気のある華やかな女性に鼻の下を伸ばすことも多いです。
しかしそういう女性にばかり囲まれると違うタイプの女性に安らぎを覚えることがあります。
以前、プライベートで有名人の愛人に会ったことがありますが若いけれど決して美人とは言えない人でした。
とても失礼な話ですが私は「あのレベルの有名人でもこのレベルの愛人しか持てないのか…」と一瞬だけ思いました。
しかしそうではないのです。
派手な女性に囲まれていると垢抜けない素朴な女性に惹かれることがあるのです。
妻が美人かどうかは関係ない
芸能人が不倫をすると「あんな美人で優しい奥さんがいるのに……」と言われることがあります。
しかし夫が不倫をするのに妻が美人かどうかは全く関係ありません。優しいかどうかもです。
どんな美人と結婚しても不倫する人はしますし、しない人(出来ない人)はしません。
妻が美人かつ仕事もできるといったパーフェクトであるがゆえに不倫してしまう男性もいます。
自分のほうが常に格下という意識が自己肯定感を下げてしまうからです。
すると自分がいなければ何も出来ないタイプでなおかつブスな女性に安堵感を抱くようになります。
その相手といるときだけはオスとして優秀であるという気分になれるからです。年収の低い男性ほど不倫をするのもこういった理由です。
遊びの不倫と比べてこのパターンは厄介です。
男女ともに共依存状態になっていることが多く妻にバレた後も別れられないことがあるからです。
ここまでの男性視点での説明をまとめると以下の結論となります。
- 平均レベルの男性が独身女性と不倫をするときはブスを選ぶ
- ハイスペックな男性が独身女性と不倫をするときもブスを選ぶことがけっこうある
独身の美人は不倫をしない
女性視点で考えるとそもそも独身の美人は不倫相手にはなりません。
モテるのでわざわざ既婚男性を相手にする必要がありませんし、周囲からの扱いによって自分の価値を理解しているため自分を粗末には扱わないのです。
美人が不倫をするのは正常な状態ではないときです。
心に不安を抱えているときや自尊感情が傷ついているときです。
新入社員が上司と不倫してしまうのもこのパターンに陥っていることが多いです。
仕事に慣れていないのでうまく出来ずに自信を失ってしまったり、学生から社会人になったことでそれまで付き合っていた同世代と比べ年上の男性が大人に見えて気の迷いが生じるためおかしな判断をするのです。
もっと深刻なパターンとしては家庭環境やトラウマによって不倫ばかりしてしまうということもあります。
これらの特殊な理由がない限りは美人が不倫に走るということはほとんどないのです。
既婚の男前と独身の美人が本気で愛し合ってしまっているというケースは本当に稀です。(本人たちがそのパターンだと思い込んでいることは多いですが…)
つまり不倫市場にいる独身美人は絶対数が少ないのです。
なぜブスは不倫をするのか?
なぜブスほど不倫をするのかというと1つは独身男性に相手にされないからです。
そのため不倫願望のある平凡な既婚男性を相手にするのです。
恋愛経験が少ないためアプローチされると嬉しくなって既婚者でもOKしてしまうことがあります。
不倫というシチュエーションに酔ってしまうこともあります。
また昔から酷い扱いを受けてきた人の場合、自己肯定感が低くなっていることがありますから自分を大切に出来ないのです。
自分に自信が持てないためダメな恋愛を選んでしまうとも言えます。
「でも不倫を自慢げに話すのはたいていブスですよね?自信を持っているのではないですか?」という疑問を持つかもしれません。
確かにこのような行動を取るタイプもいます。
一見すると自信がありそうに見えるかもしれません。
しかしこれも自信のなさからくる典型的な行動です。
自分は異性からモテない、評価されていないということを認めたくないときにそれを否定できるような行動をとり自分に言い訳をするのです。
不倫のリスクを負ってでも付き合いたいと思えるくらいに私は魅力的なの…
私は奥さんに勝っているの…
既婚者のほうが後腐れなくて良いの…
とアピールしたいのです。
誰に対してのアピールかというと自分自身に対してです。
これは「認められたい」という欲求とそれが満たされない現実とのアンバランスによって壊れそうな心を保つための一種の防衛機制ともいえます。
夫の不倫相手がブスでショックという妻たち
不倫された妻側の相談を受けていると「夫の不倫相手がブスでショックです」という人が多いことに気づきます。
「あんなブスに負けたのか」と落ち込むようですがショックを受ける必要は全くありません。
はっきりと言っておきたいのですが不倫された側が負けたということではないのです。
クーリッジ効果という現象が起こっているだけなのです。簡単に説明すると以下の現象です。
魚のオスとメスを1匹ずつ水槽に入れておくと最初は交尾をたくさんします。
しかし時間が経つとしなくなります。
そこでメスだけを取り出して、別のメスを入れます。
すると再びオスは積極的に交尾をするようになります。
これと同じようなことが人間でも起こるのです。
「新しい」ということはそれだけ刺激的なのです。
男性は美人との100回目のセックスよりも、ギリ抱けるレベルの女性と初めてするセックスのほうが興奮するという人がけっこういるということを覚えておいてください。